児童生徒自殺予防プログラム　援助希求的態度の育成を　指導案や実践事例など掲載―道教委

（道・道教委 2018-04-09付）

学校が独自に作成したプログラムも紹介

　道教委は、文部科学省から委託を受けているいじめ対策・不登校支援等推進事業『児童生徒の自殺を予防するためのプログラム』を作成した。自殺予防教育プログラムの概要や特別活動、保健体育、道徳の時間における指導案、中学校および高校での実践事例などを紹介。道教委では、道内の各学校で資料を活用し、自殺予防教育の取組を一層推進するよう求めている。

　同事業は、文科省が実施している「いじめ対策・不登校支援等総合推進事業」の一環。いじめ対策や不登校支援などに対応するため、市町村教委などが委託を受け、調査研究を行っている。

　今回、道教委では、自殺予防教育を進める際の参考となるよう、同プログラムを作成。自殺予防教育プログラムの指導案やワークシート、実践事例などを掲載している。

　中では、自殺予防教育プログラムの目標として、①援助希求的態度の育成②早期の問題認識（心の健康）③ストレス対処スキルの育成―の三点を示し、実施する際の留意点として「価値の押し付けを避ける」「グループワークを重視する」ことを挙げている。

　また、各目標に応じたプログラムの望ましい実施時期および学年、指導する教科などを提示。特別活動や保健体育、道徳の時間における指導案の例やワークシートを載せている。

　このほか、中学校、高校における実践事例や学校が独自に作成したプログラムを紹介している。

(道・道教委 2018-04-09付)