道教委が読書推進第4次計画策定 小・中6割に司書配置 34年度までの目標指標示す
(道・道教委 2018-04-06付)

 道教委は、本年度から三十四年度までを計画期間とする道子どもの読書活動推進計画(第四次計画)を策定した。家庭・地域・学校などを通じた社会全体での子どもの読書活動の推進、地域、学校図書館など読書環境の整備を目標として設定。三十四年度までに達成する指標として、学校司書を配置している学校の割合を小・中学校で六〇%、高校で七〇%などと定めている。

 平成二十六年に学校図書館法の一部改正が行われ、学校司書配置が努力義務化された。二十九年から国の新しい学校図書館整備等五ヵ年計画が開始。図書整備、新聞配備についての地方財政措置が拡充され、学校司書の配置が新たに盛り込まれた。

 今回策定した計画は、期間が三十四年度までの五年間。乳幼児期、小学生期、中学生期、高校生期の各発達段階における特徴に応じ、計画を進める。

 計画の第一章では、策定の趣旨や基本理念、第三次計画における進捗状況などを示している。計画案からの変更点として、読書活動の対象に電子書籍を含む電子資料も該当することを追記した。

 第二章「子どもの読書活動推進のための方策」では、基本目標として、①家庭・地域・学校等を通じた社会全体での子どもの読書活動の推進②子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備―を設定。

 ①では、読書活動を通じてコミュニケーションを図る「家読」、乳幼児から読書に親しむブックスタート、ビブリオバトルなど、家庭・学校・地域における読書活動の手法を示した。

 三十四年度までの目標指標として、小・中学校の一斉読書の取組を一〇〇%、読書が好きな児童生徒の割合を八〇%と定めている。

 ②では、地域における読書環境の整備、学校図書館における読書環境の整備の二点を推進方策に設定。学校図書館の読書センター、学習センター、情報センターの機能に加え、児童生徒の心の居場所としての機能を発揮し子どもが活用しやすい環境整備、学校図書館に携わる教職員の配置、資質向上を挙げている。

 新たな指標として、三十四年度までに学校司書を配置している学校の割合を小・中学校で六〇%、高校で七〇%と設定。学校図書館図書標準を達成している学校を小学校で七〇%、中学校で六〇%、特別支援学校小学部で一五%、特別支援学校中学部で五%とした。

 このほか、公立図書館や様々な人材と連携した取組を行っている学校の割合を、小・中学校で一〇〇%、高校で六〇%、特別支援学校の小・中学部、高等部で四〇%と定めた。

(道・道教委 2018-04-06付)

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