道立学校職員等の健康づくり計画―道教委 セルフケア支援など柱に BMI数値で目標を設定
(道・道教委 2018-04-18付)

 道教委は、本年度から十年間を計画期間とする道立学校職員等の健康づくり計画を作成した。健康づくりの柱として「生活習慣病の発症・重症化予防」「心の健康の保持増進」「セルフケアの支援」を示し、職員の心身両面の健康づくりを継続的・計画的に推進。三十九年度までに、ストレスチェックの受検率を一〇〇%、BMI25以上(肥満者)の割合を男性三二・三%、女性一七・四%とするなど目標値を示した。

 計画は、道教職員等生涯生活設計推進計画の基本理念などを踏まえ、職員の健康管理に関する目標や取組などを総合的にまとめたもの。職員の心身の健康確保、勤労意欲と勤務能率の向上とともに、道立学校と教育行政組織の活性化、職員一人ひとりが健康で豊かに生活できることを目指す。

 計画期間は三十年度から三十九年度までの十年間。

 計画の基本方針を「道教委は、職務に起因する、あるいは密接な関連を有する健康障害を起こさないための措置を講ずる」「職員は、自分の健康は自分がつくるというセルフケアの考えを理解し、自ら実行する」「道教委は、職員のセルフケアを支援する」と設定。公立学校共済組合道支部の事業などと連携し、職員の健康管理対策を計画的・継続的に進めるとした。

 健康づくりの三つの柱を、①生活習慣病の発症・重症化予防②心の健康の保持増進③セルフケアの支援―とし、柱ごとに目標と今後の取組、指標を設定した。

 ①では、四十歳未満の職員の生活習慣病の発症予防や基礎知識について、Webページや健康教育などの場を活用して啓発するほか、管理監督者から職員への受診勧奨の徹底の周知など予防対策の取組を挙げている。

 ②では、ストレスチェックの資料提供、ストレスに着目した働きやすい職場環境改善に必要な知識の普及啓発のほか、長期療養者の円滑な職場復帰支援や復職後の再発防止に向け、心の健康相談などを通して継続支援する。

 ③では、運動習慣のある職員の割合の減少、BMI25以上の職員の割合増加などを踏まえ、職員のセルフケア能力や運動、栄養・食生活、睡眠、飲酒、喫煙など生活習慣の重要性に対する意識向上の重要性を示した。健康を保つための基礎知識など、四十歳未満の職員を対象とした普及啓発、飲酒や喫煙が及ぼす健康障害を啓発する健康相談の活用や職場研修の実施などを挙げた。

 また、健康づくり推進のための目標値を設定。三十九年度までに、ストレスチェックの受検率を一〇〇%、BMI25以上の割合を男性三二・三%、女性一七・四%、喫煙者の割合を男性一五・〇%、女性四・九%などと定めた。

(道・道教委 2018-04-18付)

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