通学路交通安全プログラム対策―札幌市教委 危険内容「交通量」最多 対策は指導や標識設置など
(市町村 2018-05-07付)

 札幌市教委が発表した通学路交通安全プログラム対策一覧によると、市立小学校における通学路の問題点として、交通量の多さが最も多く指摘されていることが分かった。次いで、車などの速度に関する指摘が多かった。プログラム対策一覧は、通学路の危険個所について関係機関が実施した対策を市教委が取りまとめたもの。危険個所に対して、各小学校による児童への指導のほか、標識や道路標示の設置など、関係機関によって様々な対策が行われている。

市では、これまで実施してきた通学路の交通安全対策を一過性のものとしないよう、通学路に関連する市教委や市建設局、道警など五機関の連携体制を構築。計画的・継続的に通学路の交通安全対策を図ることを目的として、二十七年度に通学路交通安全プログラムを策定した。

 プログラムに基づいて、通学路の調査を行い、交通安全対策調整会議にて対策内容を決定することとしている。

 対策までの流れは、毎年市立の全小学校が主体となって通学路の危険個所などに関して調査を行い、結果を市教委に提出する。

 市教委は調査結果を取りまとめ、内容を精査し六月上旬に各機関に送付し、各機関が対策必要個所について検討する。検討後、交通安全対策調整会議で各機関の対策案を協議し、対策内容を決定する。

 市教委では、二十七~二十九年度の間に各校から寄せられた通学路の危険個所と、その対策を一覧で発表。九十校から通学路の危険個所とその内容について報告があった。

 危険の内容については、二百六件の報告があり、最も多かったのは「交通量が多い」で三五・四%を占めた。続いて多かったのは「車などの速度が速い」で一六・五%、「見通しが悪い」「歩道などが狭い」は同数の一一・一%だった。

 このほか、「歩道・横断歩道などがない」が六・七%、「除雪が行き届いていない」が四・八%と続いた。

 危険個所について区別でみると、最も多かったのは北区で二十二ヵ所。次いで東区十八ヵ所、南区と中央区が同数で十七ヵ所だった。最も少ないのは厚別区で六ヵ所だった。

 対策内容については、「児童への指導」が最多。減速や注意喚起を促す「道路標示・標識・看板の設置」も多かった。

(市町村 2018-05-07付)

その他の記事( 市町村)

市立中における部活動外部顧問等―札幌市教委まとめ 本年度は6人増の60人 外部人材活用し休廃部防止へ

 札幌市教委は、本年度の市立中学校における部活動の外部顧問・外部特別指導者数をまとめた。前年度より六人増の計六十人。市教委では外部人材を活用し、休部・廃部を防ぐほか、部活動の充実を図っていく...

(2018-05-09)  全て読む

東神楽町教委 小中一貫教育推進協が第2回会合 今後のスケジュールなど確認 8月に部会作成資料案

東神楽町小中一貫教育  【旭川発】東神楽町教委は四月中旬、役場で第二回東神楽町小中一貫教育推進協議会を開いた。町内の小・中学校五校、学校運営協議会などで構成する構成員十人が出席。現在、各専門部会の設置に関して準備...

(2018-05-09)  全て読む

名寄市教育改善プロジェクト委 本年度の研究内容など確認 生きる力育む教育を

名寄市教育改善プロジェクト委・小野教育長  【旭川発】名寄市教育改善プロジェクト委員会は四月下旬、市役所で三十年度第一回会議を開いた。委員五十四人が出席し、小野浩一教育長から委任状が交付された。続く全体会議では、第二次名寄市総合計画...

(2018-05-09)  全て読む

27日に丘珠縄文遺跡学習館など開館 縄文晩期の暮らし体験 札幌市埋蔵文化財センター

丘珠縄文遺跡体験学習館  札幌市埋蔵文化財センターは今月二十七日、サッポロさとらんどの園内に丘珠縄文遺跡の体験学習館と展示室をオープンする。火起こしなどの縄文体験活動ができるほか、遺跡の出土品などを展示する。今後、...

(2018-05-08)  全て読む

函館市教委が『アプローチ』発行 授業を核とした指導充実 30年度学校教育の指針を解説

函館市教委学校教育の指針の図-2  【函館発】函館市教委は、本年度の学校教育推進に向けた指針をまとめた『アプローチ』を発行した。市の教育推進に向けて毎年発行してるもの。本年度から施行となった函館市教育振興基本計画に示されてい...

(2018-05-07)  全て読む

網走地方租税教育推進協議会立ち上げ 取組方針など意思統一 9日に網走市内で設立総会

 【網走発】網走税務署管内の一市六町(網走市、美幌町、津別町、大空町、斜里町、小清水町、清里町)における租税教育の充実を図るため、関係者が集まり網走地方租税教育推進協議会を本年度立ち上げる。...

(2018-05-02)  全て読む

札幌市スポーツ局 札幌市の運動部活動アスリート派遣 新たにソフトテニス追加 八条中など11校で実施へ

 札幌市スポーツ局は運動部活動アスリート派遣事業について、三十年度は八条中学校サッカー部など十五の部活動を対象に実施する。クロスカントリーやバドミントンなどの専門的な技能・知識を有するアスリ...

(2018-05-02)  全て読む

福島町の伊能記念公園がオープン 郷土愛育む場として活用を 歴史的偉業の史実を後世に

伊能公園竣工式  【函館発】福島町が整備してきた伊能忠敬北海道測量開始記念公園が完成し、四月二十七日に吉岡漁港内の現地で竣工式が執り行われた。伊能の偉業の第一歩が同町で刻まれた史実を伝えるランドマークとなる...

(2018-05-02)  全て読む

札幌市教委が市立小中規模適正化基本方針策定 検討対象―小学校は6学級以下優先 適正規模下回る全校が対象に

 札幌市教委は四月二十六日、新たな札幌市立小中学校の学校規模の適正化に関する基本方針を策定した。学校の小規模化による教育面・学校運営面の課題を解消し、子どもにとってよりよい教育環境を整備する...

(2018-05-01)  全て読む

古平町の30年度教育行政執行方針 基礎・基本的な知識育み 地域とともにある学校づくりを

 【小樽発】古平町教委の三十年度教育行政執行方針では、子どもたちに「読むこと・書くこと・計算ができること」などの基礎的、基本的な知識を身に付けさせる教育や、コミュニティ・スクール(CS)設置...

(2018-04-27)  全て読む