市立中における部活動外部顧問等―札幌市教委まとめ　本年度は６人増の６０人　外部人材活用し休廃部防止へ

（市町村 2018-05-09付）

　札幌市教委は、本年度の市立中学校における部活動の外部顧問・外部特別指導者数をまとめた。前年度より六人増の計六十人。市教委では外部人材を活用し、休部・廃部を防ぐほか、部活動の充実を図っていく考えだ。

文部科学省は昨年三月、外部指導者が中学校、高校での部活動の指導や生徒を大会へ引率する部活動指導員の規定を新たに設ける学校教育法施行規則の一部を改正する省令を発布。

　併せて、各都道府県教委などに通知を発出し、部活動指導員の職務や身分、任用、災害補償、服務などの必要な規則を整備することや、体罰の禁止などの理解を促す研修の実施を求めた。

　市教委では、部活動の休止や廃止を防ぐことを目的に、外部顧問の制度を二十四年度から開始。教員が不在でも生徒への指導を行えるほか、生徒を大会に引率することができ、文科省が制度化した部活動指導員とほぼ同様の権限をもっている。

　二十八年度からは、部活動の充実に向け、特別外部指導者活用事業を実施。特別外部指導者は、大会の引率はできないものの、顧問教諭不在時における練習試合への引率のほか、部活動の指導ができる。

　このほか、顧問教諭とともに指導を行う外部指導者もおり、札幌市中学校体育連盟に登録している。

　本年度の市立中学校における特別顧問の人数は前年度と変わらず九人。特別外部指導者は六人増の五十一人となった。

　外部指導者については、札幌市中体連が常時登録を受け付けている。市教委が七日現在で把握している人数は、九十一人となっている。

　市教委では、部活動の充実に向け、学校のニーズに応えつつ、今後も外部顧問や特別外部指導者など外部人材を活用していく考えだ。

(市町村 2018-05-09付)