東神楽町教委 小中一貫教育推進協が第2回会合 今後のスケジュールなど確認 8月に部会作成資料案(市町村 2018-05-09付)
水野教育長が町の特色を生かした小中一貫教育を推進していく考えを述べた
【旭川発】東神楽町教委は四月中旬、役場で第二回東神楽町小中一貫教育推進協議会を開いた。町内の小・中学校五校、学校運営協議会などで構成する構成員十人が出席。現在、各専門部会の設置に関して準備を進めており、早くて五月中旬から、系統表などの各部会資料の作成作業に取りかかり、八月二十日には各部会作成資料案を完成させる予定であることなどを確認した。
東神楽町は、三十一年四月からの開始を目指し、既存の小・中学校五校の施設や校長、教職員などをそのまま生かし、町内すべての小・中学校が一貫した教育を施す「併設型小・中学校」に分類される小中一貫教育の導入に向け準備を進めている。
推進協議会では冒頭、水野和男教育長があいさつ。「滑らかに接続した子どもの成長を育む取組として町の特色を生かしたものとしていきたい」と述べ、地域一体となって小中一貫教育への実現を目指すため協議を進めていく考えを示すとともに、理解と協力を求めた。
続いて、石山輝教育推進課長補佐がこれまでの経過を報告したほか、小中一貫教育コーディネーターを務める東神楽中学校の千葉政教諭が今後のスケジュールについて説明した。
それによると、現在、専門部会の設置の準備を進めており、部会のメンバーについては調整中。早くて五月中旬ころから各部会が本格的に協議を開始していく予定であることや、各部会で系統表などの資料を作成作業に着手することを伝えた。
また、八月二十日には各部会作成資料案の完成を予定しており、九~十月に各部会作成資料の検討期間とすることなど、今後のスケジュールについて情報共有した。
このあとの協議では、「この取組を進めるためには、保護者への理解促進を図る必要がある」「事務職員の人たちからも意見を聞いてみるのもいいのでは」などの意見が挙がった。
◆基本的な考え方を図で
東神楽町は、三十一年四月の導入に向けて既存の小学校四校、中学校一校を対象に準備を進めている併設型小中一貫教育に関する基本的な考え方をまとめた図を作成した。
図は、小・中学校間の違いについて、児童生徒の発達段階に応じて教育活動が異なる「学級担任と教科担任」や「指導方法と内容」などの項目を挙げ、現状として小学校から中学校に進学する際の円滑な接続が困難となる中一ギャップの存在を示している。
中一ギャップを解消する取組として、町が掲げる併設型小中一貫教育の導入を推進する趣旨として、「各小学校の特色を生かしながら、小学校四校から中学校一校への円滑な接続」「小中九年間の系統性をもった教育課程の編成・実施による学びの充実」などを提示。
それらを踏まえ、今後、町が進めていく導入への形態を示した。各コミュニティ・スクールとの連携を図ることや、「学校経営部会」「学力・体力向上推進部会」「生徒指導部会」「特別支援教育部会」の専門部会の設置と各部会によって取り組む内容なども記載している。
町教委では、今後も地域住民や保護者などへの理解を図るため、普及啓発する際に、この図を活用していくこととしている。
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