道立学校事務長会が理事研究協議会 阿部会長「さらなる業務改善を」 21日から総会・研究協議会(関係団体 2018-05-09付)
総会・研究協議会に提案する議案などを審議した
道公立学校事務長会(阿部雅一会長)は二日、ホテルライフォート札幌で二十九年度第三回理事研究協議会を開いた。本部・支部の役員が参加し、二十一~二十二日に開く第四十三回総会・研究協議会に提案する議案や当面する課題などについて協議。あいさつに立った阿部会長は「管理職である我々は、道の施策をいかによい方向で実現していくかを考えなければならない」とし、「さらなる業務改善を進めていきたい」と述べた。
開会に当たり、阿部会長があいさつ。ことし四月の人事異動にふれ「依然として、事務長昇任希望者の不足、事務主任未配置校の増加など厳しい状況」と指摘。また、就学支援金事務の円滑な取組や具体的事務改善に向けて関係機関と連携していく意向を示した。
議事に移り、今月二十一~二十二日にホテルライフォート札幌で開く第四十三回道公立学校事務長会総会・研究協議会に提案する議案や運営などを協議したほか、当面する課題などについて意見交換した。
阿部会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
このたびの人事異動によって、九支部で支部長の交代があり、役員改選も含めると十五支部のうち十支部で新支部長が誕生した。新たに支部長になった皆さんには、これまでの経験を生かし、支部活動をけん引していただくことを期待する。併せて、本部活動充実にも力添えいただきたい。
さて、本年度四月人事だが、道立学校における新任事務長は二十七人で、事務主任からの昇任者は十二人、支援室主査も含む事務局職員が十五人となっている。また、二十八年度から導入された事務長への再任用で七人が発令となっている。
依然として、事務長昇任希望者の不足と事務主任未配置校の増加という厳しい状況がある。人材育成については引き続き喫緊の課題として取り組まなければならない。昨年実施した新任事務長を対象としたアンケートについては、本年度も継続して実施し、新任事務長への助言や、これから事務長を目指す事務職員の人材育成へ活用させていただく。
つぎに、就学支援金事務について。
道教委高校教育課と協議し、三十年度も石狩管内の高校五校に二十ヵ月分の賃金措置をいただいた。就学支援金の認定者数が多い五校(札幌あすかぜ、千歳、恵庭南、石狩翔陽、札幌丘珠)を選定し、各四ヵ月の予算措置をしている。
学校の負担軽減のため、賃金措置は有効な手段ではあるが、限られた学校にのみに恩恵があるのも事実である。事務量を削減するために保護者への周知文書を分かりやすく簡素化し、提出書類の不備を減らすなど、効率化を図っている学校もある。各学校の取組状況を交流することによって事務負担軽減を図るとともに、本会としては授業料の完全無償化を実施するよう全国事務長会を通じて国に対して要望する。
最後に、事務改善について。
国では第三期教育振興基本計画が施行され、本道では道総合教育大綱およびそれに基づく道教育推進計画が施行される。教育現場では、地域との連携、教育の質の向上など様々な変革が求められている。
一方では、全国的に働き方改革が推進され、本道においても「北海道アクション・プラン」に基づき、様々な取組が行われ、学校における業務改善も大きな課題となっている。
本会では一昨年、「道立学校の事務改善に関する提言」を道教委に提出したが、就学支援金等の業務増や事務室内の人員構成も大きく変わり、予定していたような学校運営への参画が進んでいないのが現状である。引き続き、具体的な改善案が示されるよう道教委との意見交換を行っていく。
管理職である我々は、道の施策をいかによい方向に実現していくかを考えなければならない。今後も文教施策の要望等で高校長協会、特別支援学校長会、教頭・副校長会などと連携を図り、関係課と意見交換しながらさらなる改善を進めたいと考えている。
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あいさつする阿部会長
(関係団体 2018-05-09付)
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