２９年度ネットパトロール結果―道教委　不適切書き込み大幅減　内容は個人情報公開９８．６％

（道・道教委 2018-05-17付）

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　道教委は、二十九年度ネットトラブル未然防止のためのネットパトロールの結果をまとめた。札幌市所管分を除く、私立学校を含む道内児童生徒による不適切な書き込み件数は五千三百二十八件で、二十八年度より一千九百三十六件減少。内容は個人情報の公開が九八・六％と大半で、「不法行為」「いじめ・中傷」などはいずれもゼロだった。校種別では中・高校が大半を占めた。利用サイトではツイッターなどのリアルタイムによる簡易ブログサービスが五千二百八十四件と全体の九九・二％となっている。

　道教委は、ネット上のいじめなどの未然防止、早期発見、早期対応を図るため、二十一年度からパソコンや携帯電話サイトにおける児童生徒の不適切な書き込み等を監視するネットパトロールを実施している。

　二十九年度における調査の実施期間は、二十九年五月一日から三十年三月三十一日まで。検出件数は、前年度比一千九百三十六件減の五千三百二十八件と大きく減少した。

　校種別の内訳をみると、小学校が一件、中学校が六百三十九件、高校が四千六百八十六件、特別支援学校が二件。中学校と高校が大半を占めており、低年齢で個人情報を公にした利用は少なかった。

　内容をみると、個人や他者の特定または推測できる情報、個人情報の可能性のある情報の発信など「個人情報の公開」が五千二百五十一件と全体の九八・六％を占めた。

　マナー違反や校則違反に関係する表現、学校の悪評など「その他」に類するものは七十七件で、法令に違反する行為や行動予告などの「不法行為」、「いじめ・中傷」、飲酒や喫煙に関する投稿などの「不良行為」、自傷・自殺や家出の願望など「トラブル」はいずれもゼロだった。

　利用サイト種別の状況では、ツイッターなど携帯電話、スマートフォン対象のリアルタイムによる簡易ブログサービスが五千二百八十四件と全体の九九・二％を占め、このうち五千二百四十九件が「個人情報の公開」で、授業中にスマートフォンを操作しているとみられる不適切行為などを含む「その他」が三十五件あった。

　男女別では、男子が全体の五七・五％、女子が四一・三％、不明一・二％となっている。

(道・道教委 2018-05-17付)