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３０年度高校特別支援教育支援員配置校―道教委　新規の遠別農業など１３校　状況次第で追加配置も検討
（道・道教委 2018-05-15付）

　道教委は、高校における特別支援教育支援員配置事業の三十年度配置校に、新規の遠別農業高校など十三校を決めた。「教育上特別な支援を必要とする生徒の状況および支援の状況の把握」調査の結果を踏まえ決定。教育上特別な支援を必要とする生徒に対して、学習面、生活面等の支援などを行う。本年度の新入生については、六月に実施する調査結果によって各学校の状況を把握し、必要に応じて追加配置を検討する。

　事業は、二十五年度から実施しているもの。高校における特別支援教育の充実を図るため、発達障がいを含む障がいのある教育上特別な支援を必要とする生徒が在籍する道立高校に特別支援教育支援員を配置する。

　毎年二月と六月に実施する「教育上特別な支援を必要とする生徒の状況および支援の状況の把握」調査の結果を踏まえ、教育上特別な支援を必要とする生徒の人数や支援の内容、教員の配置数などを考慮し、きめ細かな個別の支援を行うことが難しい状況にある学校を支援員配置校として指定。

　配置された支援員は、①教育上特別な支援を必要とする生徒に対して、学習面、生活面などの支援を行う②教育上特別な支援を必要とする生徒への面談を行うなどして、生徒の状況を把握し、きめ細かな個別の支援に努める③対象となる生徒の状況や活動内容を校長に報告するとともに、教職員に周知し、共通理解を図る④特別支援コーディネーターと連携を図り、校内研修の講師など、特別支援教育を推進するための理解啓発にかかる支援を行う⑤その他、これら業務に関連して校長が定める業務を行う。

　支援員配置校においては、教育上特別な支援を必要とする生徒への支援の在り方などについて検討し、取組の改善・充実を図るため、特別支援教育推進委員会を設置する。なお、既存の校内委員会を活用してもよいが、委員には、必ず支援員を加えることとしている。

　また、支援員が行う支援内容の取組の成果や課題について、可能な限り客観的な把握・検証を行い、支援内容の改善・充実に努める。

　さらに、支援員と連携して、対象となる生徒の個別の教育支援計画や個別の指導計画の作成に努め、教職員間で共有したり、保護者や関係機関と連携し活用したりするなどして、生徒の指導や支援の充実に努める。

　このほか、生徒の障がいについて理解を深めるとともに、教員の指導力の向上を図るため、近隣の特別支援学校と連携・協力し、生徒との交流、共同学習および教員との合同研修などを実施することができる。

　本年度の新入生については、六月に実施する調査結果によって各学校の状況を把握し、必要に応じて追加配置を検討する。

　三十年度における配置校はつぎのとおり。

▼空知

▽月形

▼石狩

▽千歳北陽

▽札幌国際情報

▽恵庭南（定）