道教委が高校配置計画検討協議会留萌学区 33年度は1~2学級調整 地域の実情に応じた対応を(道・道教委 2018-05-15付)
再編整備に慎重な対応を求める声が多く挙がった
【留萌発】道教委は四月中旬、留萌教育局で三十年度第一回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。高校教育課が「これからの高校づくりに関する指針」の概要のほか、高校配置計画の見込みについて三十一年度から三十七年度にかけて一~三学級の調整が必要になることなどを説明。市町村関係者からは、深刻化する担い手不足など地域の実情に応じた対応を求める声が挙がった。
検討協議会に、小・中・高校関係者、各市町村の首長など五十六人が出席。はじめに、高校教育課担当者が三月に策定した「これからの高校づくりに関する指針」の趣意、概要などについて説明した。
続いて、三十一年度以降の高校配置計画の見込みについて説明。学区全体の中卒者が四十二人減少する見込みの三十三年度には一~二学級、三十二人の減少が見込まれる三十七年度までには、さらにゼロ~一学級の調整が必要になる可能性があるとした。
このほか、苫前商業高校を対象に、今後の地域における高校教育機能の維持向上に向けた具体的取組と効果を勘案した上で、再編整備の留保の検討を進めていく考えを示した。
協議では、市町村関係者から「学級定員が四十人という定義が問題なのではないか」「地域と密接な関係性を築く中で地元に就職する生徒もいる」など、少子高齢化に伴う管内の深刻な担い手事情を勘案し、再編整備に慎重な対応を求める声が多く挙がった。
これに対し、道教委からは、道外入学者の受け入れや推薦枠の確保など地域特性を踏まえた検討を進めるなど、地域の実情を踏まえた適切な高校配置を進めていく考えを示した。
(道・道教委 2018-05-15付)
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