道の「一日防災学校」実施校 地域防災力向上へ44校で 初回は24日にえりも小
(道・道教委 2018-05-21付)

 道は、本年度から全道十四管内で実施する「一日防災学校」の実施校を決定した。三十五市町村から四十四校を決定。学校・地域・行政が協力して学校避難訓練や各学年・各教科で多様な防災関連学習に取り組むことで、災害時に児童生徒一人ひとりが防災・減災行動を取る「生きる力」の育成とともに、地域における防災力の向上を図る。第一回目は今月二十四日、えりも町立えりも小学校で実施する予定。道は今後、全道の学校に取組を普及する考え。

 昨年九月一日の「防災の日」、道と札幌市立北郷小学校は、防災関係機関、民間企業の協力のもと、授業に防災の要素を取り入れた一日防災学校を同校で実施した。

 家庭科の授業では、非常用炊き出し袋のハイゼックスを使った災害食づくり、総合的な学習の時間では、救護活動体験や避難所体験を行うなど、各学年一授業の中で、防災に関連した多様な授業を展開した。

 取組の成果を踏まえ、道は、本年度から一日防災学校を全道十四管内で実施。実施市町村は三十五市町村で、実施校四十四校を決定した。近く釧路市内の学校一校を追加する。

 実施に当たっては、防災訓練の専門的な知識や技能を有し、防災関係機関との調整をする「防災担当部局」と、児童生徒に対する指導や地域の核となる学校を所管する「教育担当部局」とが連携・協働して取り組む。

 授業は、基本として教職員が行い、対応の難しい防災に関する専門的な事項については、市町村防災担当職員、地域防災マスター、道職員のほか、警察、消防、気象台、開発局など防災関係機関が協力して出前講座などを行う。

 また、道は、北海Do防災かるた、避難所運営ゲームHUG北海道版など、蓄積された防災教育コンテンツを積極的に紹介する。

 道は今後、全道の学校に取組を普及するとしており、各実施校では次年度以降も継続可能な授業計画となることに留意し、教職員への業務負担に配慮すること、可能な限り地域住民や保護者と連携して、防災訓練や授業などに取り組むこととしている。

 皮切りとなるえりも町立えりも小では、今月二十四日に一日防災学校を実施する予定。シェイクアウト訓練、避難訓練、防災車両体験のほか、各学年、各授業で防災に関連した学習を行う。

 三十年度「一日防災学校」の実施市町村、実施校と実施予定時期はつぎのとおり。

▼空知

▽赤平市=茂尻小(9月4日)

▽栗山町=栗山小(9月29日)

▼石狩

▽恵庭市=恵み野小(9月26日)、柏陽中(10月20日)

▽石狩市=浜益小(9月中旬)、浜益中(10月24日)、石狩中(10月27日)

▼後志

▽黒松内町=白井川小(6月下旬)

▽留寿都村=留寿都小(8月29日)

▽倶知安町=東小(9月3日)

▽神恵内村=神恵内小(9月6日)

▼胆振

▽登別市=鷲別小(10月27日)

▽白老町=白老中(10月27日)

▼日高

▽浦河町=浦河小(8月28日)

▽新冠町=新冠小(9月3日)

▽えりも町=えりも小(5月24日)、庶野小(6月22日)、えりも岬小(9月4日)、笛舞小(9月12日)、東洋小(10月30日)

▼渡島

▽鹿部町=鹿部小(10月上旬)

▽森町=駒ヶ岳小(9月4日)

▼檜山

▽奥尻町=青苗小(8月31日)

▼上川

▽旭川市=旭川第一小(9月6日)

▽美瑛町=美沢小(12月7日)

▽上富良野町=上富良野西小(31年2月下旬、上富良野防災訓練と合同)

▼留萌

▽増毛町=増毛中(9月3日)

▽小平町=小平小(7月17日)

▼宗谷

▽浜頓別町=浜頓別小(11月上旬)

▽礼文町=礼文小(9月)

▼オホーツク

▽網走市=西小(8月28日)

▽美幌町=旭小(9月12日)

▽湧別町=中湧別小(8月31日)

▼十勝

▽帯広市=緑園中(12月中旬)

▽芽室町=上美生小(7月)

▽広尾町=広尾小(9月5日)

▽豊頃町=豊頃小(7月18日)

▼釧路

▽釧路市=実施校、実施時期検討中

▽白糠町=白糠小、庶路学園、白糠中、茶路小中(いずれも検討中)

▽鶴居村=幌呂中(7月)、鶴居中(10月18日)

▼根室

▽中標津町=計根別学園(8月28日)

▽羅臼町=羅臼小(9月11日)

(道・道教委 2018-05-21付)

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