GAP教育推進プロジェクト―道教委 3校を研究指定校に 外部と連携し食品安全など研究(道・道教委 2018-05-23付)
道教委は、本年度から開始する国際水準GAP教育推進プロジェクトの研究指定校として、岩見沢農業高校、旭川農業高校、帯広農業高校の三校を決定した。各校は、関係機関や企業などと連携し、食品安全、環境保全、労働安全など農業生産工程管理の取組であるGAPの認証の取得や継続、グローバルマーケットの進出に関する実践研究を推進する。
このプロジェクトは、本年度からスタートする北海道ふるさと・みらい創生推進事業の一環。
将来の北海道における地域の農業振興を担う人材の育成のため、国際水準のGAP認証取得や地域農産物の国際的な取引に関する指導方法などに関する実践研究を行う。
研究指定校は、岩見沢農業高、旭川農業高、帯広農業高の三校。研究期間は三年間で、各校は、食品安全、環境保全、労働安全などの農業生産工程管理に関する知識の獲得のため、国際水準のGAP認証取得に関する実践研究に取り組む。
岩見沢農業高は前年度、国際規格であるグローバルGAPで、トマト、ほうれん草、米など九品目での認証を同時に取得。本年度は認証の継続と改善のほか、余剰農産物の輸出のため、コンサルタントによるセミナーなどに取り組み、三十一年度からは東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックへの食材提供に向けた生産と準備を進め、次年度に備える予定。
旭川農業高では、旭川地区の基幹産業である水稲栽培で国際規格の一つASIAGAPの認証取得に向けた実践を推進。地域のGAP導入モデルの拠点確立を目指す。認証取得後は、アジア圏への輸出も視野に入れた実践研究を進めるとしている。
帯広農業高では、ASIAGAP認証取得に向けた学習会の開催と教育プログラムの開発、ICT総合活用による情報管理と作業効率化、ブランド力向上と農畜産物の輸出に向けた取組を進め、生産工程管理の学習、GAP取得農家への視察、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックへの食材調達やグローバルマーケット進出に取り組む予定となっている。
研究推進に当たって、各校は連携機関と全道的な連絡調整を行うためのGAP教育推進プロジェクト連絡会議をインターネットを通して遠隔で開催。実践的な専門家による講演会を開き、地域住民、関係機関などと生徒が意見を交換するワークショップなども行う予定だ。
(道・道教委 2018-05-23付)
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