道教委が公立高・特新任校長研 赤間局長 明確なビジョンを 小形教育指導監の講義など(道・道教委 2018-05-25付)
40人が参加し、より良い学校経営の推進に向け研鑚を積んだ
道教委は二十一日から二日間、札幌市内の道第二水産ビルで公立高校および特別支援学校新任校長研修会を開いた。四十人が参加。説明や講義、研究協議などを通して、より良い学校経営の在り方を探った。
研修会は、公務員倫理の確立や意識改革、校長としての資質・指導力の向上を図ることがねらい。
ことし四月一日以降に採用または二十九年度中途に採用された公立高校・特別支援学校長四十人が参加した。
初日の開会式であいさつに立った赤間幸人学校教育局指導担当局長は、今後、新任の各校長が自校に明確なビジョンを示すとともに、これまでの経験を生かしてそれぞれの理念の実現に向けて力量を発揮することを期待した。
引き続き、小形秀雄教育指導監が「チーム学校を目指す学校経営(実践的校長論)」と題して講義した。
小形教育指導監は、冒頭「学校運営は、校長の権限と責任で行っていただきたい」と強調。
その上で、学校経営の現状と課題について説明した。
課題解決の糸口として、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」の取組を解説。働き方改革の推進に向けた校長の役割として、①学校における業務改善の取組の推進に当たり、校長が責任をもち、中心的な役割を果すことが求められている②学校の重点目標を明確化し、全職員の共通理解のもと、働き方改革に向けた取組を主体的に推進する③勤務時間を意識した働き方を進め、職員一人ひとりの意識改革を推進する―の三点を示した。
また、教育改革の動向にもふれ、新学習指導要領について説明したほか、アクティブ・ラーニングを推進し、授業改善につなげるよう呼びかけた。
講義後には、高校部会と特別支援学校部会に分かれ、指導力向上に向けた職員マネジメントの理解についての説明・協議を行った。
このほか、学校教育局参事(生徒指導・学校安全)の渡辺淳一主幹が「学校における危機管理」をテーマとした事例研究内容を発表した。
二日目は、教職員の服務や教職員のメンタルヘルスについての講義を展開。
このほか、部会ごとに「育成を目指す資質・能力を明確にした学校経営の在り方」をテーマとした研究協議を実施した。
(道・道教委 2018-05-25付)
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