免許法認定講習を開催―道教委　免許外教科担任縮小へ　文科省委託で３ヵ年事業

（道・道教委 2018-05-29付）

　道教委は、文部科学省の委託を受け、本年度から三ヵ年計画で現職教員の新たな免許状取得を促進する講習等開発事業に取り組む。免許外教科担任の縮小に向け、八月に旭川市内、札幌市内で技術、家庭の中学校教諭二種免許状を取得する免許法認定講習をそれぞれ開講。小・中学校の免許状の併有促進に向けては、七・八月に札幌市内で中学校教員を対象とした小学校教諭二種免許状取得の認定講習を開講する。現職教員が幅広い学校種や複数の教科を広く指導することで、教員配置上の効率化を図っていく。現在、受講者を募集している。

文科省の委託事業である同事業は、小・中学校免許状併有、免許外教科担任の縮小に向けた現職教員の新たな免許状取得の促進に資する免許法認定講習・免許法認定公開講座・免許法認定通信教育を開発・実施するもの。

　道教委は、二十八・二十九年度に二ヵ年で事業を実施。本年度からは新たに三ヵ年計画で、①免許外教科担任の縮小に必要な教科などに関する講習②小・中学校免許状併有のための講習―の開発・実施に取り組む。

　①では、技術と家庭に関する中学校教諭二種免許状を取得する免許法認定講習を八月中に数日間かけて行う。科目は、技術が技術科指導法、木材加工、電気の計五単位、家庭が家庭科指導法、家庭経営学の計四単位。受講対象は、該当教科の中学校教諭免許状を有しない公立学校教員で、免許教科外教科として該当教科を担当している中学校教員の免許状取得希望者が優先となる。受講人員は技術が十人、家庭が十六人。

　②では、中学校教諭普通免許状所有の教員を対象に、小学校教諭二種免許状取得の認定講習を開設。科目は、生活科指導法、算数科指導法、生徒指導・進路指導の計五単位で、講義を受講後、レポートなどによる成績審査を経て合格者に単位を授与する。

　受講対象は中学校教諭普通免許状を有する教員で、小学校教諭二種免許状の取得希望者。受講人員は四十人を見込んでいる。道立道民活動センターなどを会場に、七月二十七日から数日間かけて講習を行う。

　いずれの講習も道教育大学が指導を担当する。受講無料。

　現在、受講者を募集しており、受講希望者は、道立学校では校長、市町村立学校では市町村教委を通して管轄の教育局に申込書を提出する。

(道・道教委 2018-05-29付)