前年度比１３件増の３９件　２９年度公立学校通勤災害　道教委まとめ

（道・道教委 2018-05-29付）

　道教委は、札幌市を除く道内公立学校における二十九年度の通勤災害の発生状況をまとめた。前年度比十三件増の三十九件。交通事故によるものが八七％を占め、このうち冬型事故が六二％だった。道教委は、リーフレット『公務（通勤）災害を未然に防止するために』を活用し、日ごろから時間にゆとりをもった行動を心がけるなど、未然防止の取組を呼びかけている。

　通勤方法別では、徒歩が十九件、自動車が十七件と多く、自転車が二件、公共交通機関が一件。

　月別では十二月から三月にかけてが多く、十二月は転倒六件、激突二件の八件と最多。歩行中の凍結路面での転倒、車両運転中のスリップによる構造物激突、風雪による視界不良のための車両同士の接触事故などがあった。

　校種別では、小学校が十一件、中学校が八件、高校が八件、特別支援学校小・中学部が三件、特別支援学校高等部が四件、中等教育学校がゼロ、事務局が五件となっている。

　年代別では男女ともに四十代が多く、被災職員の六割以上が男性。

　第三者加害事案件数は十一件で全体の二八％。後続車両や対向車両からの衝突事故があった。

　道教委が作成したリーフレット『公務（通勤）災害を未然に防止するために』では、日ごろから時間にゆとりをもった行動を心がけること、睡眠不足とならないよう健康管理に留意すること、冬道歩行の際は両手で荷物を持たないようにすることなど、未然防止の取組を挙げている。

(道・道教委 2018-05-29付)