期限付教員等の欠員(5月1日現在 札幌市除く)―道教委まとめ 公立小・中で計38人 6月に2管内での解消見込む(道・道教委 2018-05-25付)
道教委は、札幌市を除く道内公立小・中学校における期限付教員、育休代替教員、産休代替教員の欠員状況と今後の見通しをまとめた。五月一日現在、小学校で三十四人、中学校で四人の欠員が発生。六月中に小学校二十人、中学校二人まで減少する見通しで、日高・オホーツク管内では欠員の解消を見込んでいる。代替教員の確保が難しい要因として教員志望者数の減少などがあり、道教委は、本年度から教員採用候補者検査登録者を年度途中から採用できるよう見直したほか、一定期間勤務している期限付教員、産休代替教員、育休代替教員が対象の特別選考を十一月に予定。正規教員、期限付教員の確保に努めていく。
五月一日現在、札幌市を除く道内公立小・中学校の期限付・育休代替・産休代替教員の欠員人数は三十八人。うち、小学校が三十四人、中学校が四人となっている。
管内別では、胆振が小学校で五人、中学校で一人、留萌が小学校で六人、渡島が小学校で四人、上川が小学校で三人、中学校で一人などと特に多かった。また、宗谷での欠員はなかった。
六月における欠員状況は、小学校二十人、中学校二人の計二十二人を見込んでいる。管内別では、日高・オホーツク管内の小・中学校で欠員が解消する見直し。
代替教員の確保が難しい要因について道教委は、教員志望者数の減少、大学院に進学する学生の増加、年度末の保護者の転勤に伴う児童生徒増による学級数の増加などを挙げている。
また、教員採用選考検査登録者の辞退者数はここ数年増加傾向にあり、本年度は前年度比四十人増の百十四人が登録を辞退している。
道教委は、安定的な学校運営を図る上で可能な限り正規教員を配置することが望ましいとし、今後も市町村教委と緊密に連携し、退職者などの欠員状況や翌年度以降の学級編制、学校の統廃合の状況をより的確に把握する考え。
また、教員採用選考検査登録者の辞退者数が大幅に増加したことを踏まえ、新卒者の就職動向なども見極めていく。
期限付教員の確保に向けては、潜在的な教員免許所有者にも教職への興味・意欲をもってもらえるよう、道、市町村の広報を通して受検を促していく。
三十一年度公立学校教員採用候補者選考検査では、教員採用検査の登録者で、すぐに正規教員として働ける人を年度途中から採用できるよう要領を見直した。
加えて、一定期間勤務している期限付教員、産休代替教員、育休代替教員を対象とする特別選考を十一月に新たに実施する予定で、経験を有する実践的指導力をもつ教員の確保、正規の教員となる機会の拡大を図っていく。
(道・道教委 2018-05-25付)
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