出退勤管理システムの対照実験―道教委 6月から協力10校で実施 タイムカード等で勤務実態把握へ
(道・道教委 2018-05-22付)

 道教委は、学校の実態に合った勤務時間の把握方法を検討するため、六~九月までの四ヵ月間、北海道スクールネットのグループウェアとICタイムカードの二種類の出退勤管理システムによる対照実験を実施する。協力校である札幌東高校など道立学校十校を二つのグループに分け、一ヵ月ごとに両出退勤管理システムを交互に試行。実験結果を踏まえ、可能な限り早期に出退勤管理システムを構築する考え。

 道教委は、ことし三月に学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」を策定。三十二年度までに、一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全校種でゼロにすることを目標として掲げた。

 目標達成に向けた取組の一つとして、勤務時間を客観的に把握し、集計するシステムの構築を提示。把握・記録した結果を踏まえ、職員の健康への配慮とともに、業務の平準化、効率化などの取組を進める。

 勤務時間の把握方法を検討する第一弾として、道立学校の協力校十校において、二種類の出退勤管理システムによる対照実験を実施する。

 実験の実施期間は六月一日から九月三十日までの四ヵ月間。対象は協力校の常勤教員となっている。

 試行する出退勤管理システムは、北海道スクールネット、ICタイムカードによるものの二種類。北海道スクールネットでは、情報共有システムであるグループウェアの出退勤管理機能を活用し、画面上のボタンを押して時刻を記録する。

 ICタイムカードは、出退勤時にタブレットパソコンに接続したカードリーダーにかざして時刻を記録。カードを忘れた場合、手動で時刻を登録することも可能となっている。

 いずれも外勤・出張の際は、所定の操作によって集計時に勤務開始時刻から出勤または勤務終了時刻に退勤したとみなし、勤務時間を集計できるシステムとなっている。

 協力校は道立学校十校で、札幌東高、石狩翔陽高校、小樽潮陵高校、帯広農業高校、美唄養護学校をAグループ、岩見沢西高校、札幌北陵高校、小樽水産高校、帯広工業高校、札幌伏見支援学校をBグループに分類。学校における適合性を比較するため、六~九月の一ヵ月ごとに、二つの出退勤システムを交互に試行する。

 道教委は、実験期間終了後、結果を検証し、可能な限り早期に出退勤管理システムを構築するとしている。

(道・道教委 2018-05-22付)

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