道特協が定期総会・研修会開く　新会長は三谷氏（札幌市白石小）　１１月に室蘭市で経営研究大会

（関係団体 2018-05-25付）

特別支援教育の課題解決に向け決意を述べる三谷会長

　道特別支援学級設置学校長協会（＝道特協）は十八日、札幌サンプラザで三十年度定期総会・研修会を開いた。十一月に室蘭市で第四十三回経営研究会室蘭大会を開催することなどを盛り込んだ三十年度活動方針・重点を決定。役員改選では、新会長に札幌市立白石小学校の三谷和校長を選任した。

　冒頭、あいさつに立った髙村誠会長は新学習指導要領にふれ「校長は特別支援教育実施の責任者として、自らが特別支援教育の認識を深め、校内体制を整え、組織として特別支援教育の推進を図るべくリーダーシップを発揮しなければならない」と話した。

　また、道特協の活動として「関係機関と連携を強め、特別支援教育の動向について正確な情報提供に努める」「経営研究会の充実」の二点を重点に挙げ「未来の共生社会の形成に資する子どもたちの育成のため、協会の活動を通して特別支援教育への研鑚を深め、特別支援教育の推進に尽力してほしい」と呼びかけた。

　続いて、道教委の上林宏文教育指導監があいさつ。特別支援教育に関する基本方針にふれ「すべての子どもたちが障がいの有無にかかわらず多様な個性を認め合い、支え合いながらともに学んでいくことができる環境の醸成に努めてほしい」と呼びかけた。

　また、個別の教育支援計画の作成・活用を一層推進するなど、切れ目のない一貫した指導や支援を求めた。

　研修会では、道立特別支援教育センターの小原直哉所長が「特別支援教育の動向と直面する課題」をテーマに講演。また、道教委特別支援教育課の佐古勝利主幹が所管事項について説明した。

　続く議事では、二十九年度の会務報告、事務局・各部活動報告、会計決算・監査報告を承認。また、三十年度の活動方針、事務局・各部活動計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　活動方針では、重点として、①特別支援教育の充実・発展を図る学校経営の充実に努める②職能の向上のための研鑚を深める③会員相互の連携や五ブロック二十五地区の活動の充実・発展に努める④関係諸機関・関係諸団体との連携を図る―の四点を掲げた。

　活動計画では、十一月一・二日に室蘭市内で第四十三回経営研究会室蘭大会を開くこととした。また、八月三十一日に道立特別支援教育センターで研修会を札幌市特別支援学級設置学校長協会（＝札特協）と合同開催することも決めた。

　役員改選では、新会長に札幌市立白石小の三谷校長を選任。三谷新会長は、特別支援教育を取り巻く課題の解決に向けて「校長がリーダーシップを発揮しながら、インクルーシブ教育システム構築のために、北海道の特別支援教育を関係機関・団体と連携・協力しながら前進させていきたい」と話した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝三谷和（札幌市白石小・新）

▽副会長＝栗原靖（札幌市北園小）、小松田靖（札幌市新琴似北中・新）、池田哲也（札幌市ひばりが丘小）、佐々木俊朗（小樽市忍路中・新）、田丸直樹（旭川市啓北中・新）、濱谷操（函館市桔梗中・新）、吉岡ゆかり（苫小牧市勇払小・新）、高田孔平（釧路市清明小）、坂野祐司（室蘭市知利別小・新）

▽監事＝牧野富治雄（札幌市厚別南中・新）、髙村誠（札幌市美しが丘緑小・新）、村山浩（石狩市南線小・新）

▽理事長＝三戸奉幸（札幌市新川中央小・新）

▽副理事長＝白川典洋（札幌市北都小）

(関係団体 2018-05-25付)