道研が重点的取組の方向性まとめる どうけんフィロソフィ作成 共同研究体制整備に向け準備
(道・道教委 2018-06-07付)

 道立教育研究所は、本年度から新たに設定したスローガン「徹底した現場第一主義で未来教育の創造を」の実現に向けた重点的な取組の方向性をまとめた。第一弾として今回、研究所員としての行動指針を示す「どうけんフィロソフィ」を新たに作成。外部講師による講話などを行う「所内アカデミー」を年内に複数回開講する予定で、所員の目的意識の共有、実務能力の向上を図っていく。また、従来の来所、遠隔研修に加え、SNSやコミュニティ・サイトを活用した研修体制の構築を検討。大学・企業・学校・市町村教委、本庁と教育局などとの共同研究体制の整備に向けた準備を進めていく。

 道研は本年度、目指すべき目的としてスローガン「徹底した現場第一主義で未来教育の創造を」を設定。子どもたちがたくましく生きていくために必要な能力を育成するため、①教育に関する調査研究②教育施策の参考となる情報の提供③教育関係職員の研修の実施④教育関係職員の教育に関する研究相談と資料提供⑤道民の教育に関する相談への対応⑥教育に関する資料や保存⑦教育の振興に向けて必要な事業の実施―を掲げ、業務の推進に当たっては明確な目標設定、確実な進行管理を行い、業務の評価指標を定めて目標達成を確認することとした。

 目的の実現に向け、「所員」「研修」「研究・相談」の実務に関する重点的な取組の方向性を設定。取組の第一弾として今回、研究所員としての行動指針を示す「どうけんフィロソフィ」を作成し「すべての所員が働く上で大切にしたいこと」「管理職員が大切にしたいこと」「組織として大切にしたいこと」についての心構えを示した。

 今後、外部講師による講話や相互に学び合うことを目的とする「所内アカデミー」を創設。年内に数回実施する予定で、「どうけんフィロソフィ」の共有、実践と併せて、所員の目的意識の共有化と高揚、実務能力の向上を図っていく。

 研修に関する取組では、従来の来所による研修、ミニ道研による遠隔研修に加え、新たにSNSを活用した双方向の研修や、コミュニティ・サイトを活用した研修体制の構築を検討している。また、受講者のニーズを把握する方法の確立、研修成果の把握と学校教育現場への還元・普及、研修評価基準の検証と効果的な評価基準づくりに取り組む。

 研究・相談に関する取組では、大学・企業・学校・市町村教委、本庁と教育局などとの共同研究体制の整備に向けた検討も開始。政策提言も含めた研究成果の効果的な情報発信の場の確保などの取組も進めていく予定。

(道・道教委 2018-06-07付)

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