道研が集合研修 北村所長 現場第一主義徹底を フィロソフィの内容など説明(道・道教委 2018-06-07付)
北村所長は、現場第一主義の徹底、組織一体となった議論の推進を呼びかけた
道立教育研究所は五日、職場研修(集合研修)を行った。北村善春所長が職員の行動指針を示すため新たに作成した「どうけんフィロソフィ」の内容を説明。学校現場のニーズの把握、研修の成果を評価し、質の向上を目指す現場第一主義の徹底を呼びかけた。また、業務の確実な進行管理、担当者と管理職等が自由に議論する職場環境を醸成する重要性を提示。これまで培ってきた道研の成果をベースに、「さらに未来に向け、何段階も進化することが期待されている組織であることを共有したい」と述べ、教育課題の解決に向け、組織一体となって議論の推進に取り組んでいく考えを示した。
道研の職員約六十人が参加した。
はじめに、北村所長が「どうけんフィロソフィ」作成の目的を説明。「仕事に対する価値観を一定程度に揃えて目標に向かうことで、組織は最大限の力を発揮できる。力を一つに結集し、よりよい道研を目指してほしい」と述べ、仕事をする上での基礎・基本となるよう期待した。
また、新しい教育モデルや研修スタイルを構築する上で、学校現場の実態とニーズを把握し、研修の成果を評価し、さらに質を向上させていく研究者としての視点をもつ必要性を強調。「研究、相談活動が目指す目標の達成度を点検し、業務の進行を管理することが重要になる」と述べた。
そのために、担当者と管理職による確認や、管理職による状況把握や支援など、具体的な進行管理の手順を提示。一対一で自由に議論する職場環境を形成する大切さを挙げ、対話を通して業務の質を高めていくよう呼びかけた。
北村所長は「道研は、今まで皆さんが頑張ってきた評価や成果をベースに、さらに未来に向け、何段階も進化することが期待されている組織であるということを、皆さんと共有したい。教育課題の解決に向けてみんなで話し合い、問題解決に取り組みたいと思う。所長室の扉は開いているので、道研一体となった議論の推進に取り組んでいきたい」と述べた。
このあと、伊藤直人総務部管理課長が公務員倫理に関して講話した。
(道・道教委 2018-06-07付)
その他の記事( 道・道教委)
新病棟に特別支援2校併置―国立病院機構 八雲病院機能移転の基本計画 道と札幌市が引き続き運営
国立病院機構は六日、八雲病院の機能移転に関する基本計画を公表した。八雲病院の重症心身障がいなどに関する医療機能を、北海道医療センターと函館病院へ移転するに当たって、新病棟の整備計画などを示...(2018-06-11) 全て読む
道教委が広域特別支援連携協議会 一貫した支援の在り方議論 支援計画周知し利用促す声も
道教委は七日、道庁赤れんが庁舎で三十年度第一回広域特別支援連携協議会を開いた。ライフステージに応じた切れ目のない一貫した指導や支援の在り方について協議。個別の教育支援計画の利用促進に向け、...(2018-06-11) 全て読む
授業改善プロジェクト実践校―道教委 本年度は12校を指定 運動の喜び味わえる体育研究
道教委は、本年度における授業改善プロジェクト事業の実践研究校を決定した。室蘭市立八丁平小学校など小・中・高十二校を指定。体育授業において、児童生徒が運動の楽しさや喜びを味わい、自ら考え工夫...(2018-06-11) 全て読む
進化する道立教育研究所① どうけんフィロソフィ作成
道立教育研究所は本年度、研究所が目指すべき目的として、スローガン「徹底した現場第一主義で未来教育の創造を」を設定。子どもたちがたくましく生きていくために必要な能力等の育成に向け、学校、関係...(2018-06-08) 全て読む
道教委が社会教育セミナー 担い手育成をテーマに 地域団体との関係性議論
道教委は五月三十一日から二日間、札幌市内のかでる2・7で三十年度道社会教育セミナーを開いた。社会教育関係者約二百四十人が参加。トークセッションでは、地域づくりの担い手育成に関する調査研究を...(2018-06-07) 全て読む
道研が重点的取組の方向性まとめる どうけんフィロソフィ作成 共同研究体制整備に向け準備
道立教育研究所は、本年度から新たに設定したスローガン「徹底した現場第一主義で未来教育の創造を」の実現に向けた重点的な取組の方向性をまとめた。第一弾として今回、研究所員としての行動指針を示す...(2018-06-07) 全て読む
不祥事防止へ取組確認 各地でコンプライアンス確立会議
◆空知局 【岩見沢発】空知教育局は五月下旬、空知合同庁舎でコンプライアンス確立会議を開いた。竹林亨局長、平瀬一弘次長のほか、管内市町教育長、小・中学校や、道立学校の校長など八人が出席。...(2018-06-07) 全て読む
道教委が公立高校配置計画案発表 31年度、幕別町に新設校 2校で地域連携特例校導入
道教委は五日、公立高校配置計画案を発表した。三十一~三十二年度計画の変更では、三十一年度に幕別高校を募集停止して新設校を設置するほか、教育環境の維持向上のため、夕張高校と松前高校に地域連携...(2018-06-06) 全て読む
4教育局で働き方改革推進会議 業務改善へ協議深める
◆石狩局 石狩教育局は五月二十三日、道庁別館で管内学校における働き方改革推進会議を開いた。管内の市町村教委教育長、学校関係者など十一人が出席。部活動休養日や学校閉庁日の設定など、教員の時...(2018-06-06) 全て読む
31年度特別支援配置計画案―道教委 道南圏に高等支援新設 五稜郭支援の機能を移転
道教委は五日、三十一年度公立特別支援学校配置計画案を発表した。知的障害特別支援学校高等部への進学希望者増加に対応するため、道南圏(函館市)に、函館稜北高校の空き教室を活用して高等支援学校を...(2018-06-06) 全て読む