高校魅力化検討委員会立ち上げ　地域に貢献する人材育成　女満別と東藻琴統合に向け　大空町教委

（市町村 2018-06-11付）

　【網走発】大空町教委は、女満別高校と東藻琴高校の統合による新しい高校づくりに向け、高校魅力化プロジェクト検討委員会を立ち上げる。七月上旬に一回目の検討委員会を開く予定。町民主体となって、地域の活性化に貢献できる人材育成に向けた高校の在り方を検討していく方針だ。

　新しい高校については、道立の女満別高校と町立の東藻琴高校を発展的に統合し、町立の全日制総合学科校として三十三年度の開校を予定している。道立と市町村立の高校が統合し、市町村立の高校が誕生するケースは道内で初めて。

　多様なアプローチによって地域の活性化に貢献できる人材の育成を目指すこととしており、そのビジョンの一つとして、東京農業大学オホーツクキャンパスとのカリキュラム接続や教育寮、公設塾の設置を柱とした「高校魅力化プロジェクト」を推進。その内容について、町民主体となって多角的に検討するため、新たに検討委員会を立ち上げることとした。

　メンバー構成は、公募委員二人のほか、町内各団体の関係者など十人程度となる予定だ。また、検討委員会の業務は、島根県立隠岐島前高校の魅力化プロジェクトを推進した藤岡慎二氏が代表取締役を務める＝Ｐｒｉｍａ　Ｐｉｎｇｕｉｎｏに委託。藤岡氏の協力のもと、地域の実情に応じた高校の魅力化について検討を進めていく。

　検討委員会で決定した内容は、本年度の公立高校配置計画決定後に設置する予定の仮称・新しい高校準備委員会に反映させることとしており、地域の意見に基づいた教育目標や生徒像、教育課程などを教員が主体となって決定していく。

　一回目の検討委員会は、七月上旬の開催を予定。藤岡氏を講師とした高校魅力化に関する勉強会を行うこととなっている。

(市町村 2018-06-11付)