30年度学校力向上総合実践事業―道教委 新たに11校を指定 連携校含め108校で取組推進
(道・道教委 2018-06-14付)

 道教委は、本年度「学校力向上に関する総合実践事業」における実践指定校、連携校を決定した。実践指定校に岩見沢市立明成中学校など十一校、連携校には岩見沢市立日の出小学校など十校を新たに指定。これによって、二十四年度指定分から合わせて実践指定校六十七校、連携校四十一校となった。また、事業の実施要項を一部改正し「学校マネジメント」の取組内容に「“教員育成指標”を踏まえた教員の資質・能力向上を目指した取組の充実」を加えた。

 事業は、学校改善に関する先進事例や優良事例を十分踏まえ、管理職のリーダーシップのもと、全校が一体となった包括的な学校改善を推進。〝学び続ける学校〟のモデルを提示することによって、実践の成果の普及に資するとともに、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する仕組みを構築する。

 二十四年度に試行し、二十五年度から本格的に実施。実践指定校は「学校マネジメント」「人材育成」「教育課程・指導方法等」「地域・家庭との連携」などに取り組み、道内外の先進事例や優良事例から積極的に学びながら、地域や児童生徒の課題を踏まえ、包括的な学校改善を行う。

 これまで、実践指定校のほか、周辺の近隣実践校と同一管内の特別連携校を指定してきたが、本年度から近隣実践校と特別連携校を連携校に統一。連携校は、実践指定校と同一管内の学校で事業の成果を積極的に学ぶ学校を指定する。実践指定校の研修への参加、公開授業・各種会議の参観などを通して、事業の成果を効果的に吸収し、次年度の学校改善に反映させる。

 三十年度は、実践指定校に岩見沢市立明成中など十一校を新たに指定。二十四年指定分からの合計で六十七校となった。連携校には、岩見沢市立日の出小などの新規十校を含む計四十一校を指定した。

 また、三十年度の事業実施に当たり、実施要項を一部改正した。

 「学校マネジメント」の取組内容に、「“教員育成指標”を踏まえた教員の資質・能力向上を目指した取組の充実」を追加。

 「その他」の項目には「学校における働き方改革“北海道・アクション・プラン”を踏まえた取組」を加えた。

◆学校力向上総合実践事業 実践指定校と連携校

 道教委「学校力向上に関する総合実践事業」の実践指定校、連携校はつぎのとおり(▽実践指定校=連携校)。

▼空知

▽岩見沢市立南小・明成中(新)=中央小・日の出小(新)

▽滝川市立東小(新)

▼石狩

▽千歳市立桜木小=信濃小

▽北広島市立大曲小

▽石狩市立花川小・緑苑台小・双葉小

▽恵庭市立若草小・恵庭小・柏陽中・恵明中(新)

▼後志

▽小樽市立稲穂小・花園小・潮見台小=積丹町立美国小

▽倶知安町立倶知安小=京極町立京極小・喜茂別町立喜茂別小・留寿都村立留寿都小(新)

▼胆振

▽登別市立幌別小=幌別西小

▽室蘭市立みなと小

▽苫小牧市立拓進小・拓勇小・青翔中

▽伊達市立伊達小(新)

▼日高

▽えりも町立えりも小=東洋小・笛舞小・えりも岬小・庶野小・えりも中

▽浦河町立堺町小=浦河小・浦河第一中

▽新ひだか町立高静小(新)

▼渡島

▽函館市立八幡小=亀田小・鍛神小・桔梗小(新)・北美原小(新)・五稜郭中(新)

▽七飯町立七重小(新)

▽北斗市立久根別小(新)

▼檜山

▽江差町立南が丘小=江差小・江差北小

▽厚沢部町立厚沢部小(新)=館小(新)・鶉小(新)

▽今金町立今金小(新)=種川小(新)・今金中(新)・せたな町立久遠小・せたな町立北檜山小・せたな町立瀬棚小

▼上川

▽旭川市立大有小・青雲小・近文小・陵雲小(新)=啓北中(新)

▽名寄市立名寄小・名寄南小・名寄西小・風連中央小・名寄東小・名寄中・名寄東中=智恵文中・風連中

▽富良野市立富良野小(新)

▼留萌

▽留萌市立留萌小・東光小・緑丘小・港南中

▼宗谷

▽稚内市立稚内東小・稚内中央小・潮見が丘小・稚内南小=稚内港小・声問小

▼オホーツク

▽北見市立緑小・三輪小・美山小

▽網走市立網走小=東小・白鳥台小・西が丘小

▼十勝

▽大樹町立大樹小=大樹中

▽帯広市立啓西小=広陽小・西陵中

▼釧路

▽釧路市立昭和小・清明小・愛国小=大楽毛小

▽釧路町立富原小・別保小遠矢小=遠矢中

▼根室

▽別海町立中央小・上西春別小・中春別小

(道・道教委 2018-06-14付)

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