道教育推進会議第7期第3回会議 eラーニング導入促進を ICTスキル向上求める声も(道・道教委 2018-06-12付)
坂本教育部長は、本年度からスタートした道教育推進計画の目標達成に向け、施策を推進する考えを示した
道教育推進会議(会長・石田政充美深町教委教育長)は八日、札幌市内の道第二水産ビルで第七期第三回会議を開いた。二十九年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書素案をもとに、各課担当者が前年度の施策と成果、課題や今後の方向性を説明。委員からは、高校生の学習意欲を高める施策の充実、ICT活用スキルを含む教師の指導力向上、eラーニングの導入促進を求める声などが挙がった。
道教委の附属機関である道教育推進会議は、条例に基づき、道教委の管理・執行状況の点検・評価、諮問に応じて基本的な計画の策定・変更に関する調査審議を所掌している。
開会式であいさつに立った坂本明彦教育部長は、子どもたちの学力・体力の向上、道徳の教科化などの課題解決に向け「皆さんの意見を踏まえ、本年度からスタートした道教育推進計画の目標達成に向けた様々な取組を進めていく」と述べた。
続いて、二十九年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書素案について事務局が説明。各課担当者が二十九年度に実施した主な施策と成果、課題、今後の方向性を示した。
委員からは、高校生の学力向上に向け、生徒の学習意欲を高める施策の充実、ICT活用スキルを含む教師の指導力の向上に向けた取組を求める声が挙がったほか、統廃合の進行で高校数が減少している現状を踏まえて、eラーニングの導入促進を求める声があった。
学校における働き方改革については、教員の意識改革とともに、ICT環境の整備を充実する必要性が指摘され、膨大な資料をPDF化して検索可能にすること、必要な情報をクラウドで共有化することなどの環境改善に取り組むべきとの意見があった。
教職員の服務規律に関しては、コンプライアンス推進月間について「月間ではなく、日常的に取り組まなくては意識改革は難しい」との声も。
このほか、支援が必要な子どもへの対処が不十分で不登校になるケース、自己評価の低い子どもが増加していることのほか、ICTの発達に伴い、将来の仕事が減っていくことについて懸念する声が挙がった。
子育て支援活動の推進に関しては、児童虐待が広がることのないよう、市町村に対し乳幼児検診、新入学児童健診に訪れない家庭に対する調査を働きかけるよう求めた。
(道・道教委 2018-06-12付)
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