道徳教育実践研究の推進校―札幌市教委　小・中合わせ１０校指定　授業、評価の在り方を追究

（市町村 2018-06-25付）

　札幌市教委は、本年度の札幌市研究開発事業「道徳教育に係る実践研究」の研究推進校に円山小学校など小・中学校合わせて十校を指定した。豊かな心の育成に向けて実施するもの。本年度はすべての研究推進校で「特別の教科　道徳」の授業実践に重点を置きつつ、評価の在り方に関する研究も進める。

　市教委では、子どもが互いに尊重し支え合いながら、ともにより良く生きようとする態度や、他人を思いやる心、自然や美しいものに感動する心などの豊かな心の育成を図っている。

　本年度の実践研究では、研究推進校に小・中学校各五校、計十校を指定。授業実践により重点を置くため、前年度は設けていた研究協力校の枠を研究推進校に変更した。

　研究推進校では、「特別の教科　道徳」の授業実践を実施するとともに、評価の在り方に関する実践研究を進める。

　また、多様な考えを引き出す言語活動や、課題探究的な学習、道徳的行為に関する体験的な学習の充実など、「特別の教科　道徳」の中学校での実施も視野に入れた道徳の時間の授業公開を行う。

　さらに、研究推進校の担当者で構成する道徳教育に係る実践研究推進会議を設置。推進計画の確認など、学校の教育活動全体で行う道徳教育および中学校での「特別の教科　道徳」の実施に向け、実践研究を進める。

　年度末に研究についてまとめ、成果を普及・啓発することによって、各学校の実態に応じた道徳教育の充実を図ることとしている。

　研究推進校はつぎのとおり。

▽小学校＝円山小、伏見小、太平小、新光小、八軒西小

▽中学校＝新琴似北中、屯田中央中、美香保中、西野中、稲積中

(市町村 2018-06-25付)