枝幸町30年度教育行政執行方針 国際理解教育を充実 開かれた学校づくり推進(市町村 2018-06-21付)
枝幸町教委・小川俊輝教育長
【稚内発】枝幸町教委の小川俊輝教育長は、十八日の第二回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。ことし五月に枝幸中学校で導入したコミュニティ・スクールについて、引き続き地域に開かれた学校づくりを推進していく考えを表明。また、姉妹都市であるスウェーデンのソレフテオ市との中学生交流を通じ、国際理解教育の充実を図ることを明らかにした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼未来社会で生きるための実践的な力の育成
▽確かな学力を育成する教育の推進
学力の向上については、全国学力・学習状況調査や各種学力検査などの分析を行い、検証改善サイクルの確立を推進するとともに、教職員を対象とした研修会や宗谷教育局による指導主事訪問の指導助言によって授業改善を図る。
また、チーム・ティーチングなどによる児童生徒の個々に応じた指導や、『家庭学習の手引き』「えさしっ子の未来を拓く十か条」などを活用し、学校・家庭・地域の連携を図りながら、望ましい学習習慣、生活習慣の定着に努めていく。
特別支援教育については、児童生徒一人ひとりの状態や教育的ニーズに応じた指導や支援を行うとともに、通常学級に在籍し生活支援などが必要な児童生徒に対しては、よりきめ細かな指導の充実を図るため、特別支援教育支援員の配置を継続する。
▽社会で生き抜く基礎を培う教育の推進
国際理解教育の充実については、外国語指導助手の配置を継続するとともに、効率的な活用によって英語指導の充実とコミュニケーション能力の向上に努める。また、本年度ソレフテオ市中学生を迎えることから、相互交流を通じた異なる文化の理解を進める。
情報教育の充実については、各教科などの時間において、コンピューターを利用した情報活用の実践的な力を育成するとともに、基本的なルールやマナーなどの情報モラル教育の充実を図り、ネットトラブルなどの未然防止に努めていく。
▼豊かな心と健やかな体の育成
▽豊かな心を育成する教育の推進
読書活動については、本を読むことは、考える力や表す力を育てるとともに、豊かな想像力を育み、読解力が身に付くことから、すべての学校で朝読書を継続して実施し、読書習慣の定着に努める。
いじめや不登校の対応については、専門知識や経験を有する教育相談員を配置しており、学校などに派遣し、事実の把握と解決に向けた支援を迅速に行う。
▽健やかな体を育成する教育の推進
体力・運動能力の充実については、全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を分析し、個々に応じた指導を行うとともに、スポーツに優れた技術と経験を有する体育支援員を活用し、体育授業の支援や指導方法の改善を図り、体力向上に努めていく。
▼学びをつなぐ学校づくり
▽創造と活力に満ち、地域に開かれた学校づくり
コミュニティ・スクール(学校運営協議会)制度が枝幸小学校に二十八年十月から、枝幸中学校に本年五月から導入されたことから、引き続き、学校・家庭・地域が一体となって魅力ある学校づくりに向け、取組を進めていく。また、ほかの学校においても、引き続き、地域や家庭に教育活動などの情報を発信し、意見や要望を聞き、学校運営に反映する取組を進め、地域に開かれた学校づくりに努める。
▼地域ぐるみで子どもを守り育てる環境づくり
▽子どもの豊かな心を育む活動機会の充実
すべての児童に、安全安心な居場所を確保するため、地域のボランティアによる放課後子供教室を引き続き開設し、放課後児童クラブ(学童保育所)との連携を図りながら、子どもたちに学習やスポーツ、地域住民との交流活動の機会を提供していく。
また、小学生を対象に土曜日や長期休業期間を利用して、子どもの体験活動推進事業・土曜日活用事業を実施し、学校外での継続的な体験活動機会の充実を図る。
▼地域を生かした豊かな学びを促し、地域をつくる環境づくり
▽地域に根ざした図書館活動の推進
歌登児童館図書室との連携や相互貸借の利用などによって、図書館サービスの充実に努めるとともに、貸出文庫や移動図書館「おおぞら号」の運行など、学校の図書担当教諭と連携し、子どもたちの読書への関心を高めるための支援をしていく。
(市町村 2018-06-21付)
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