クラウド型勤務管理システム導入 勤務時間把握を最優先に 働き方改革の一環で士幌町教委(市町村 2018-06-26付)
【帯広発】士幌町教委は本年度、町立小・中・高校でクラウド型勤務管理システムを導入した。士幌町では、総合教育会議で学校における働き方改革について「本年度は勤務時間の把握が最優先事項」との方針を決定。それに基づき、導入したもので、教育委員会の町立学校総括安全衛生責任者や、各学校の管理職が全教職員の勤務実態を把握できるようになった。
一月に町総合教育会議を開き、学校の働き方改革推進について協議。「本年度は勤務時間の把握が最優先事項」との方針を決定した。
勤務時間把握についてタイムカードの使用を検討したが、小林康雄町長が集計作業をなくして事務作業の効率化を図るよう要請。それを受け、クラウド型勤務管理システムを使った全教職員の勤務管理実施を決定した。
クラウド型勤務管理システムは、民間企業が提供。
パソコンやスマートフォンを介して出勤や退勤のボタンを押すことで出退勤時間を記録でき、勤務時間の異なる職種にも対応。出退勤時間は修正可能だが、修正履歴が残る。学校管理職は、教職員の出退勤時間や時間外勤務の集計結果を閲覧できる。月額の利用料は、教職員に割り当てられたアカウント一つにつき百円程度。
ことし二・三月、町立小・中・高校の全教職員を対象にシステムを試行。システムで出力した勤務表を出勤簿と同等に取り扱うよう学校管理規則を改正し、四月から正式に運用した。
勤務表には、教職員一人ひとりの月間の出勤時間、退勤時間のほか、時間外勤務の時間数も集計。毎月の校長会などで町教委が学校別集計結果を提出し、教職員の働き方に関する議論を深めている。
現時点での実態として、月四十五時間以上の時間外勤務をしている教職員は、全体の四分の一程度に上るという。
町教委では「町立学校の全職員の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進するため、毎月の状況を把握し、時間外勤務縮減の取組を実施していきたい」と話している。
(市町村 2018-06-26付)
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