新規事業・自殺予防等の実践研究―札幌市教委　研究会設置し指導法追究　委員長に西岡北中・須藤校長

（市町村 2018-06-27付）

　札幌市教委は、本年度から新規に実施する札幌市研究開発事業「自殺予防等、生命を尊重する心の育成」に関する実践研究について、札幌市立西岡北中学校の須藤勝也校長を委員長とする実践研究会を設置した。生命を尊重する心の育成に向けて実施するもの。北海道大学との共同研究で作成したモデル授業の指導案などをもとに、自殺予防についての研究を進めていく。

　市教委では自殺未遂といった緊急対応のほか、日常における自殺予防教育も重要と考え、二十七年度から北大と共同で研究を実施。ＳＯＳの出し方教育をテーマとした授業や研修を実施したほか、ゲートキーパーに関する教職員向け指導資料なども作成した。

　今回、自殺予防や生命を尊重する心の育成を推進するに当たって、共同研究の成果を生かした教材の開発や指導方法の工夫など実践研究を行うこととした。

　小・中学校の教職員のほか、関係機関の職員などで構成する実践研究会を設置。共同研究で作成したモデル授業の指導案をもとに、ストレスの対処やＳＯＳの出し方などを中心とした自殺予防についての研究を進めていく。

　また、研究推進会議で各校の取組を交流するほか、成果や課題などについて協議。研究授業も実施することとしている。

(市町村 2018-06-27付)