９校の控壁に問題点　学校施設ブロック塀調査―札幌市教委

（市町村 2018-07-02付）

　札幌市教委は、六月十九～二十六日に実施した学校施設におけるコンクリートブロック塀の緊急調査・点検の結果をまとめた。

　大阪府北部で発生した地震によって、小学校のブロック塀が倒壊し児童が死亡した事例を受け、実施したもの。六月十九～二十六日の間にブロック塀を保有する市立の幼・小・中・高校二十六校・園について、職員が塀の高さ・厚さ、控壁の有無、傾き・ひび割れの有無を調査・点検した。

　結果をみると、二十六校・園のうち、現行法と合致していなかったのは九校。すべて控壁に関する事項で、控壁に類するものがなかったのは本町小と北白石小。二校については、立入禁止措置を実施している。

　控壁の間隔が基準を超えていたのは発寒東小、澄川西小、八軒東中。鉄筋コンクリート造の控柱があるものの、現行法と合致していなかったのは中央小、北光小、向陵中、中央中だった。

　中央小、中央中については、現在進めている改築工事によって塀を解体する予定。そのほかの学校については、地震の際は近づかないように促すポスターを貼るなどの注意喚起措置を順次とっていく。

　今後は「ブロック塀を低くする」「控壁の設置」「取壊し」の三点について検討し、年内に対策を実施することとしている。

(市町村 2018-07-02付)