教育振興基本計画改定へ検討会議―札幌市教委　骨子案の重要項目確認　進路探究学習などで協議

（市町村 2018-07-04付）

計画改定版の骨子案について委員が意見交換した

　札幌市教委は六月二十九日、ＳＴＶ北二条ビルで第二回教育振興基本計画の改定に向けた検討会議を開いた。事務局が「“学ぶ力”の育成」など九つの重要項目を設定した後期の札幌市教育アクションプラン（＝後期プラン）を含めた計画改定版骨子案（二日付既報）を提示。委員は基本的方向性「自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進」に対応する施策などについて意見を交換した。

　計画は、教育に関する施策を総合的に示すもの。二十六年度から十年間を見据えた基本理念を示す「札幌市教育ビジョン」と、五年間で取り組む教育施策を示す「札幌市教育アクションプラン（前期・後期）」で構成している。

　市教委は、三十年度に前期アクションプランの計画期間が終了となるため、三十一年度から五年間を計画期間とする後期プランを盛り込んだ計画の改定に向けて検討を進めている。

　この日、はじめに事務局が計画改定版の骨子案を提示。教育ビジョンが現行計画策定以降の状況変化を勘案しても適切で、今後も堅持する方針を示すなど、計画の大枠は変更していないことを伝えた。

　後期プランについては、教育ビジョンで示した基本的方向性①自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進②多様な学びを支える環境の充実③市民ぐるみで支え合う仕組みづくり―のもと、九つの重要項目を設定した。

　そのうち、基本的方向性①を取り上げ、その重要項目「“学ぶ力”の育成」「“健やかな身体”の育成」「進路探究学習の推進」など六点や、基本施策等を説明した。

　委員からは「現行計画を踏襲しており、使いやすく、活用しやすい」といった意見が出た。

　「進路探究学習の充実」については「企業と教育現場が連携していくことが進路探究学習を進める」「広く横に展開していくには、民間企業だけでは難しい」などの意見が挙がっていた。

(市町村 2018-07-04付)