表計算ソフト用い集計―札幌市教委　８月から教職員の在校時間把握実施　月ごとにまとめて提出へ

（市町村 2018-07-05付）

　札幌市教委は、八月から市立学校・園の教職員を対象とした在校時間把握を試行する。在校時間などを把握するために実施するもの。教員一人ひとりが表計算ソフトのファイルに勤務日の在校時間や年休などの時間を記入。月ごとに校長・園長がファイルを確認し、まとめて市教委に提出することとしている。

　教職員の長時間労働や多忙化については、全国的な課題となっているほか、文部科学省や中央教育審議会から長時間労働対策に向けて様々な取組が示されるなど、客観的な勤務時間の集計方法の構築も求められている。

　市教委では、長時間労働対策として二十八年三月に「教員の勤務実態調査結果に基づく負担軽減の取組について」を通知したほか、二十九年八月には夏季休校日を試行するなど、取組を進めている。

　今後、学校現場にとって、より実効性の高い取組を進めていくためには、各校における教職員の在校時間を統一的な手法によって把握することが不可欠と考え、在校時間把握を試行することとした。

　試行実施は、教職員一人ひとりが表計算ソフトのファイルに勤務日の在校時間や年休の時間のほか、校外研修、出張などを記入するもの。一月ごとに教職員が校長・園長にファイルを提出。校長・園長は、ファイルを確認後、市教委に提出することとしている。

　八月から年度末の三月にかけて行う予定。実施状況から集計方法や内容なども含めて来年度以降の試行実施を検討する考えだ。

(市町村 2018-07-05付)