安平町３０年度教育行政執行方針　２校にＩＣＴロボット　あらゆる分野で夢抱く取組を

（市町村 2018-07-04付）

安平町教委・種田直章教育長

　【室蘭発】安平町の種田直章教育長は、六月二十一日の第四回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。元気に遊び学ぶ子どもたちが、学問やスポーツをはじめ、あらゆる分野で夢を抱き、自分の未来をつかめるような取組を推進。学校教育については、新学習指導要領に示された情報活用能力の育成を図るため、町内二校へＩＣＴロボットを導入。プログラミング学習支援を進める方針を示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

▽学校教育の推進

　幼児児童生徒の教育についての共通理解を図り、学校力と地域の教育力を向上させるために、町幼小中高連携教育推進協議会を設置している。その取組の一環として、小中九年間の教育課程を見通した系統性と円滑な接続に配慮しながら追分小学校・追分中学校における小中一貫教育を進める。

▽開かれた学校づくりの推進

　町内すべてのこども園、小・中学校、追分高校に導入されたコミュニティ・スクールについては、今後も活発な協議を進めて学校運営の改善・充実に努めていく。

　また、教育現場の様子の把握と意見交換の場として移動教育委員会を実施するとともに、「あびらチャンネル」などの活用によって、学校における教育活動の様子を地域に発信していく。

▽小・中学校における教育の充実

　各校の学校運営協議会において、全国学力・学習状況調査や全国体力・運動能力、運動習慣調査の結果を検証・分析し、具体的な改善策に結び付けるとともに、学校間で情報を交流・共有することで町内全体の学力あるいは体力・運動能力の向上を目指す。

　さらには、新学習指導要領に示された情報活用能力の育成を図るため、まずは町内二校へのＩＣＴロボット導入によるプログラミング学習支援を進めるなど、情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実に結び付くよう努めていく。

▼社会教育・社会体育の充実

▽社会教育の充実

　生涯学習社会の実現に向け、町生涯学習計画に基づき施策展開を図っているが、三十年度で当該計画が満了となることから、次期町生涯学習計画の策定に向け準備を進めていくとともに、町民の知恵や技術、経験や潜在能力を生かした町民マスター制度によって、多様化する町民の生涯学習に対応していく。

(市町村 2018-07-04付)