小・中学校の進路探究学習―札幌市教委の研究開発事業　北野台小・中で研究推進　校種間連携など追究

（市町村 2018-07-03付）

　札幌市教委は、研究開発事業「小中学校における進路探究学習の充実」の研究推進校を決定した。北野台小学校と北野台中学校の二校を指定。校種に応じた進路探究学習や、校種間の連携の在り方など、小・中学校九年間を見通した取組について研究していく。

　市教委では、市の教育が目指す人間像の実現に向けて、進路探究学習の充実を重点項目に位置付けている。

　全国学力・学習状況調査の市の結果で、「将来の夢や希望をもっている」という設問に対し、肯定的に回答した子どもの割合が校種の進行によって減少するなどの課題が挙がっている。

　このため、市教委では一人ひとりの子どもが将来に希望をもち、生き方や進路について考える進路探究学習の充実を図ることを目的に研究を実施。小学校における社会見学や中学校における職場体験など、自らの将来につながる希望や目標を描く小学校からの継続的な進路探究学習の在り方について、研究を進めていく。

　研究推進校に北野台小と北野台中の二校を指定。地域の魅力を生かし、地域から学ぶ体験的学習など、校種に応じた進路探究学習の在り方や、校種間の連携の在り方などに関する研究を行う。

　また、研究推進会議で取組について交流。年度末には研究の成果を発信する。

(市町村 2018-07-03付)