道研が副校長・教頭経験者研開く　北村所長　目指す目標共有を　マネジメントの在り方学ぶ

（道・道教委 2018-08-02付）

副校長、教頭約５０人が参加し、活発に意見を交換

　道立教育研究所は七月三十日から二日間、三十年度副校長・教頭経験者研修講座（小中高特）を開いた。初日は、北村善春所長が「副校長・教頭に期待すること」と題して講義・演習を実施。受講者は、学校組織マネジメントの在り方、副校長、教頭に求められる資質・能力について考えを深めた。

　管理職に求められる資質・能力について研修し、学校組織を生かして学校課題に適切に対応する副校長・教頭の資質・能力の向上を図るもの。

　副校長または経験二年以上の教頭で、かつ講座で学んだ学校組織マネジメントの理論、実践を各管内に積極的に発信することが期待される小・中学校、高校、特別支援学校の副校長、教頭約五十人が受講した。

　はじめに、北村所長が「副校長・教頭に期待すること」と題して講義した。受講者は、自身の学校課題と要因を学校経営方針の立案、理解促進、具現化、評価、改善の五つの観点から分析した上で、課題解決を図るための業務の達成目標と期限を整理。学校組織マネジメントの在り方についての考えを交流した。

　北村所長は、「学校経営のポイントは、個々の教職員が目指すべき目標を共有化し、なすべき仕事を理解し、できるようにすること」「学校経営方針の立案に教職員がかかわることで、方針の理解促進、具現化がスムーズに行われる」と述べた。

　また、副校長・教頭として必要な資質・能力を高めるための具体的な方策について協議。Ｗｅｂのクラウドにアイデアをまとめ、情報を交換した。

　二日目、企画・研修部の髙橋裕司主査が北海道アクション・プランなど、学校における働き方改革について説明。音更町立音更中学校の塩田直之校長が「チームとして取り組む学校経営の実際」と題して実践発表したほか、学校や地域の課題への対応など、管理職に求められる応用力をテーマに演習を行った。

(道・道教委 2018-08-02付)