道学校給食研究大会浦河大会開く―道教委等実行委 生きる力育む食育を 講演や分科会協議など(道・道教委 2018-08-06付)
約250人が参加し、学校給食の意義と役割について認識を深めた
【浦河発】第六十一回道学校給食研究大会浦河大会が七月三十一日、浦河町総合文化会館で開かれた。道内各地から栄養教諭や調理員をはじめ、教職員や教育行政職員、保護者など約二百五十人が参加。大会主題「生きる力を育む食育の推進と学校給食の充実をめざして~いま、輝いている子どもたちを応援するまち うらかわ」のもと、研究協議や講演などを通して、学校給食の意義と役割について認識を深めるとともに、学校・家庭・地域が連携した学校給食の充実と食育の推進に向け、課題の解決方策を探った。
主催は、道教委、浦河町教委、道学校給食研究協議会、道学校給食会で組織する大会実行委員会。
協賛商社による食材や調理器具など学校給食に関する商品展示ブースが設けられ、学校給食や食に関する共通理解を深めながら、諸課題解決の方策について探究、協議した。
開会式では、大会長を務める道教委の佐藤嘉大教育長があいさつ。
「本道の国内有数の食料供給地域という特色を生かし、“生きた教材”としての学校給食の教育効果を大いに引き出すことが可能」と食育推進への取組に期待を寄せた。
実行委員長を務める浦河町教委の浅野浩嗣教育長は「地産地消や食文化の理解など、学校給食の役割は大きい。子どもたちに食べることの大切さを伝え、生きる力を育んでいく取組の推進を」と呼びかけた。
基調講演では、㈱オフィス弁当の日代表取締役で、「子どもが作る弁当の日」の提唱者である竹下和男氏が「“弁当の日”と学校給食~学校給食ってすばらしい」と題し講話。テレビや映画、書籍などで知られる「はなちゃんのみそ汁」の主人公・はなちゃん一家である安武さん家族の実録映像をもとに、親が子どもにしてやれることや食べることと生きることの大切さを説いた。
研究協議は、「食育推進体制の在り方」「小中学校における食に関する指導」「特別支援学校における栄養管理と食に関する指導」「地場産物を活用した献立の工夫と衛生管理」の四点をテーマとした分科会で研究発表、積極的に意見を交流した。
このほか、三十年度道学校給食功績者表彰式が執り行われ、学校給食に顕著な功績のあった九人の受賞者へ佐藤大会長から表彰状が贈られた。
受賞者はつぎのとおり。=敬称略=
▽池田和枝(札幌市立屯田小調理員)
▽大﨑純子(枝幸町学校給食センター調理員)
▽下館裕子(遠軽町丸瀬布学校給食センター調理員)
▽滝上由美子(古平町立古平小栄養教諭)
▽竹井勝子(稚内市学校給食センター調理員)
▽舘内恵美子(別海町学校給食センター嘱託調理員)
▽畠澤いづみ(別海町学校給食センター嘱託調理員)
▽三木千恵(札幌市立手稲西小栄養教諭)
▽山本洋子(網走市桂ヶ岡共同調理場業務主査)
(道・道教委 2018-08-06付)
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