ICT利活用推進会議主催 千歳科技大で eラーニング活用フォーラム 教員の業務効率化に期待 道教委と共催で初のフォーラム
(道・道教委 2018-08-06付)

eラーニング活用フォーラム
池野義務教育課長は、多くの市町村でeラーニングの導入が進むよう期待した

 千歳科学技術大学eラーニング活用方法および各地域での教育の情報化のすすめフォーラムが二日、同大学で開かれた。eラーニングに関心のある市町村教委の職員、教員ら約五十人が参加し、英検のCBT(コンピュータベーステスト)を体験。理工学部の小松川浩教授がeラーニングの利用方法や特徴を説明し、教育委員会が問題の作成に取り組むことで、教員の業務の効率化が期待されることを伝えた。

 ICT利活用広域連携推進連絡会議主催、道教委共催。連絡会議は、総務省の地域ICT利活用広域連携事業の成果をもとに、千歳科学技術大と広域連携に参加した自治体の教委などで構成している。道教委と共催でフォーラムを開催するのは今回が初めて。

 市町村教委の職員、小・中学校の教員など約五十人が参加した。

 開会に当たり、道教委の池野敦義務教育課長があいさつ。広域な本道において、eラーニングシステム導入による学力向上の効果に期待し「導入校の成果と課題を把握し、より一層、各市町村で導入が進むよう努めていきたい」と述べた。

 つぎに、千歳科学技術大理工学部の小松川教授がeラーニングの使用方法について講義。「eラーニングは大きな図書館のようなもの。本棚にある様々な教材を組み合わせて問題をつくることができる」と述べ、市町村教委または学校ごとに管理アカウントを作成し、問題コースを作成できることを伝えた。

 参加者はパソコンを使用し、道教委が作成した英検のCBTを実際に体験。児童生徒の回答率に応じた難易度の問題が提供され、コンピューターが採点する流れを学んだ。

 小松川教授は、教育委員会が問題の作成に取り組むことで、教員の業務効率化にも効果が期待されるとし、児童生徒がワークシートに成果を記入して教員が個々の成長をみとり、声かけをすることが効果的であると述べた。

 質疑応答では、参加者がeラーニング導入の方法や今後のシステムについて質問。小松川教授は、スマートフォンでも使用できるよう、本年度中にモバイル版を公開するほか、他の教科についても、地域の要望を踏まえた上で検討する考えを示した。

 このあと、道教委教育環境支援課の三浦新一郎主査が「教育の情報化の状況」と題して説明。教育ICT、eラーニングコンテンツの二グループに分かれて発表、質疑応答を行った。

(道・道教委 2018-08-06付)

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