第２回高校配置計画検討協―道教委　渡島学区　３４～３７年度 ３～４学級調整　工業高施設設備へ援助を

（道・道教委 2018-08-06付）

各地域の状況を踏まえた協議が行われた

　【函館発】道教委は七月二十三日、渡島合同庁舎で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会（渡島学区）を開いた。管内の市町教委の教育長や小・中・高校の校長、ＰＴＡ関係者など約九十人が出席。高校教育課の櫻井良之配置・制度担当課長らが三十七年度までの中卒者数の推移とそれに伴う学級数の調整などについて説明。出席者からは「工業高校の学びの充実に向け、施設整備の援助をお願いしたい」などの声が挙がった。

　冒頭、渡島教育局の五十嵐晋局長があいさつ。特色ある高校づくりや高校配置について、「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めたい。きたんのない意見を」と求めた。

　続いて、高校教育課の櫻井配置・制度担当課長と髙橋宏明主幹が計画案と検討資料の内容を説明。櫻井配置・制度担当課長は、三十二年度からの職業学科について、管内では函館工業高校の電気科と情報技術科を電気情報技術科に、大野農業高校では農業科と園芸課、生活科学科を農業科と園芸福祉科に学科転換する考えを示した。

　引き続き、髙橋主幹が渡島学区における三十七年度までの計画案を説明。来年度について、松前高校に地域連携特例校を新たに導入し、函館西高校と函館稜北高校の統合校を協力校として指定するほか、三十三年度に関しては、中卒者数の減少に伴い函館中部高校と八雲高校で一学級減とする可能性があるとした。

　また、三十四～三十七年度においては、管内で「三から四学級相当の調整が必要」となる可能性を示した。

　出席者からの質問・要望では、「函館中部における学級減の理由は何なのか」「工業高校の学びの充実に向け、施設整備の援助をお願いしたい」などの声が挙がった。

(道・道教委 2018-08-06付)