第2回高校配置計画検討協議会根室学区―道教委 存続へ受入体制構築を(道・道教委 2018-08-07付)
約40人が出席し、根室学区の高校の在り方について意見を交わした
【根室発】道教委は七月三十一日、中標津町役場で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会(根室学区)を開いた。教育関係者や経済団体関係者など約四十人が出席。「ほかの学区へ出ていく生徒が多くいる中、いかに根室学区の高校で受け入れる体制をつくれるか考えるべき」など、管内の高校の存続を求める意見が出された。
根室学区では、三十三年度に学区内中卒者数が七十九人減少することから、中標津高校の商業に関する学科を一学級減とする計画が示されているほか、三十四~三十七年度においても七十七人減ることから、「一~二学級相当の調整が必要」としている。
協議会では冒頭、根室教育局の藤田寿香局長があいさつ。特色ある高校づくり、高校の配置について「本道の教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点で進めていきたい。きたんのない意見を」と呼びかけた。
このあと、道教委高校教育課の櫻井良之配置・制度担当課長、岡本浩一主査が公立高校配置計画案、計画検討資料、根室学区の生徒の進路動向、高校生のための各種制度などを説明。根室学区では、三十年度の中卒者七百二十四人のうち、釧路学区や石狩学区など他の学区への流出が百十九人と多く、他からの流入が少ないことを特徴に挙げた。
意見交換では、出席者から、「少子化の中、中標津高校の学級減はやむを得ないが、管内すべての高校を存続させてほしい。子どもが行きたいと思い、生きて働く力が付く学校づくりに力を注いで」「子どもがやりたい職業や進学先を具体的にイメージできて進みたくなる高校づくりを」「少子化の視点だけで高校を再編するのはどうかと思う。ほかの学区へ出ていく生徒が多くいる中、いかに根室学区の高校で受け入れる体制をつくれるか考えるべきであり、学区外の生徒を引き込める学校づくりや受け入れ体制が必要では」などの声が挙がった。
また、羅臼高校の学級増、地域連携特例校として存続させる可能性についても意見が出された。
(道・道教委 2018-08-07付)
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