第2回高校配置計画検討協―道教委 石狩学区 34~37年度 6~7学級調整 中卒者数が年度ごとに増減
(道・道教委 2018-08-06付)

公立高校配置計画検討協議会石狩学区
83人が出席し、活力ある教育活動に向け協議を深めた

 道教委は七月二十七日、TKP札幌ホワイトビルカンファレンスセンターで第二回石狩管内公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。管内中学校・高校の校長、PTA関係者など八十三人が出席。石狩学区の今後の見通しとして、三十四~三十七年度までの四年間で「六~七学級相当の調整が必要」との見解を示した。また、来年度以降の計画策定に当たり「欠員の状況なども勘案しながら検討していきたい」と表明した。

 はじめに、石狩教育局の岩渕隆局長があいさつ。特色ある高校づくりや高校配置について、「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めていきたい」と述べ、理解と協力を呼びかけた。

 続いて、道教委高校教育課の福士兼太郎主査が公立高校配置計画について説明。

 本年度、二次募集後の入学者に欠員が生じ、一学級減となった野幌高校の三十一年度募集学級数について、中卒者数の状況や生徒の進路動向などを精査し、計画決定時に公表することとした。

 三十三年度の計画案については、中卒者数が現段階で三百三十七人減少する見込みとなっており、「五~六学級の定員調整が必要」と説明。地区ごとの中卒者の増減を踏まえて、進路動向、これまでの調整などを総合的に勘案し、札幌東陵高校、札幌英藍高校、江別高校、北広島高校、市立札幌藻岩高校の五校で合計六学級減の定員調整を行うとした。

 また、中卒者数が清田区で六十四人、白石区では三十三人の増が見込まれることから、札幌真栄高校で一学級増やす。

 三十四~三十七年度までの見通しについて、中卒者数は三十四~三十七年度までトータルすると、四百十人の増加が見込まれ、「四年間で六~七学級相当の調整が必要」と提示。各区、市町村ごとの中卒者数の状況、欠員の状況やこれまでの調整などを考慮した定員調整の検討が必要とした。

 協議では、出席者から「本年度欠員が生じた十五校への対応」について疑問視する声が上がった。これに対し、櫻井良之高校教育課配置・制度担当課長は「生徒の学校選択の幅を確保することが必要」とした上で、来年度以降策定する計画については、「中卒者数の増減を基本に、欠員の状況なども勘案しながら検討していきたい」との考えを示した。

 最後に、櫻井高校教育課配置・制度担当課長があいさつ。「今後とも、環境の変化に対応しながら、活力ある教育活動を展開できるよう、引き続き教育環境の充実に努めていく」と述べ、理解と協力を求めた。

(道・道教委 2018-08-06付)

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