道が30年度学校基本統計速報値公表 学校数、在学者の減少続く 大学等進学率は45・5%
(道・道教委 2018-08-06付)

 道は、三十年度学校基本統計(学校基本調査結果)の本道分速報値を公表した。道内の学校(園)数は、対前年度比十五校減の二千八百三十一校、在学(園)者数は、七千二百六十六人減の六十万七千五百七十人。小学生は三十六年、中学生は三十二年、高校は二十八年連続で減少が続いている。高校等進学率は全国平均九八・八%を〇・一ポイント上回る九八・九%、大学等進学率は、全国平均五四・七%より九・二ポイント下回る四五・五%だった。

 学校基本調査は、学校に関する基本的事項を調査し、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的に昭和二十三年度から毎年、五月一日現在で実施している。

 調査対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校、専修学校、各種学校で全数調査。

 本年度における道内の学校(園)数は、二千八百三十一校で、前年度に比べて十五校減少。在学(園)者数についても、七千二百六十六人減少し、六十万七千五百七十人となった。

 学校種別にみると、幼稚園の園数は、四百二十二園(国立二園、公立五十二園、私立三百六十八園)で、幼保連携型認定こども園への移行を含め、十六園減少。園児数は、二千五百八十六人減の四万八千五百九十六人だった。

 幼保連携型認定こども園の園数は、百九十一園(公立十七園、私立百七十四園)で、幼稚園からの移行十一園を含め、三十六園増加。園児数は四千二百十六人増の二万六千二十六人となった。

 小学校の学校数は、一千四十五校(国立四校、公立一千三十八校、私立三校)で十六校減少。児童数は、二十四万三千五百九人で、一千九百九十五人減少した。児童数の減少は、昭和五十八年度から続いている。

 中学校の学校数は、十四校減の五百九十七校(国立四校、公立五百七十七校、私立十六校)。生徒数は、四千六十六人減の十二万六千九百八十五人だった。生徒数の減少は昭和六十二年度から連続。

 義務教育学校の学校数は、二校増の五校(公立のみ)。生徒数は四百五人で、百九十四人増加した。

 高校の学校数は、二百八十校(公立二百二十九校、私立五十一校)で、三校の減少。生徒数は一千六百三十一人減少し、十二万五千百六十八人だった。生徒の減少は平成三年度から続いている。

 中等教育学校の学校数は、前年度と同数の二校(公立のみ)。生徒数は一千四百十四人で一人減少した。

 特別支援学校の学校数は、七十二校(国立一校、公立七十校、私立一校)で前年度と同数。在学者数は、六十一人増加し、五千八百七十八人だった。

 教員数をみると、幼稚園が八人増の四千四百九十五人、幼保連携型認定こども園が七百九十二人増の四千百三十四人、小学校が二十八人増の一万九千百六人、中学校が二百三十三人減の一万一千六百七十四人、義務教育学校が五十一人増の百十四人、高校が四十人減の一万四百四十四人、中等教育学校が三人増の百十六人、特別支援学校が五十人増の三千九百四十八人だった。

 卒業後の進路状況に関する調査では、中学校で卒業者四万四千七百四十六人のうち、四万四千二百七十六人が高校等に進学。進学率は九八・九%で、前年度より〇・一ポイント下回ったものの、全国平均(九八・八%)を〇・一ポイント上回った。

 前年度から実施している義務教育学校の進路状況に関する調査をみると、卒業者は二十四人で七人減少。前年度同様、卒業者全員が高校等に進学した。

 高校は、卒業者四万八百五十五人のうち、一万八千五百七十六人が大学等に進学。進学率は四五・五%で、前年度より一・〇ポイント上昇したが、全国平均(五四・七%)を九・二ポイント下回った。就職者は、九千五百八十五人。就職率は〇・二ポイント減の二三・五%で、全国平均(一七・六%)よりも五・九ポイント高い。就職者のうち、非正規雇用は十三人減の七十六人となった。

 特別支援学校では、中学部の卒業者三百十九人のうち、三百三人が高校等に進学。進学率は九五・〇%で、前年度に比べ三・七ポイント下回った。高等部の卒業者一千百十五人のうち、大学等進学者は十三人で、進学率は〇・五ポイント増の一・二%。就職者は八人減の三百八人で、就職率は一・三ポイント減の二七・六%となった。

(道・道教委 2018-08-06付)

その他の記事( 道・道教委)

ICT活用など提案 道と姉妹友好地域の代表が意見交換 高校生が国際交流の形探る

道姉妹友好提携地域道内高校生提言  道姉妹友好提携地域ラウンド・テーブル・ミーティングが四日、京王プラザホテル札幌で開かれた。道と姉妹友好関係にある六ヵ国・八地域の代表に対し、旭川永嶺高校、登別明日中等教育学校、立命館慶祥高...

(2018-08-07)  全て読む

新たな未来へ決意新たに 高校生が決意宣言やパフォーマンス 北海道150年記念式典挙行

道150年式典全景  確かな歩み、次世代に!―北海道百五十年記念式典が五日、札幌市内の道立総合体育センターで開かれた。天皇、皇后両陛下ご臨席のもと、関係者ら約三千人が出席し、本道の礎を築き上げた先人たちの熱意や...

(2018-08-07)  全て読む

第2回高校配置計画検討協議会根室学区―道教委 存続へ受入体制構築を

高校配置計画協議会根室  【根室発】道教委は七月三十一日、中標津町役場で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会(根室学区)を開いた。教育関係者や経済団体関係者など約四十人が出席。「ほかの学区へ出ていく生徒が多くいる...

(2018-08-07)  全て読む

第2回高校配置計画検討協―道教委 渡島学区 34~37年度 3~4学級調整 工業高施設設備へ援助を

渡島管内高校適配  【函館発】道教委は七月二十三日、渡島合同庁舎で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会(渡島学区)を開いた。管内の市町教委の教育長や小・中・高校の校長、PTA関係者など約九十人が出席。高校教...

(2018-08-06)  全て読む

ICT利活用推進会議主催 千歳科技大で eラーニング活用フォーラム 教員の業務効率化に期待 道教委と共催で初のフォーラム

eラーニング活用フォーラム  千歳科学技術大学eラーニング活用方法および各地域での教育の情報化のすすめフォーラムが二日、同大学で開かれた。eラーニングに関心のある市町村教委の職員、教員ら約五十人が参加し、英検のCBT(...

(2018-08-06)  全て読む

道学校給食研究大会浦河大会開く―道教委等実行委 生きる力育む食育を 講演や分科会協議など

道学校給食研究大会浦河大会  【浦河発】第六十一回道学校給食研究大会浦河大会が七月三十一日、浦河町総合文化会館で開かれた。道内各地から栄養教諭や調理員をはじめ、教職員や教育行政職員、保護者など約二百五十人が参加。大会主...

(2018-08-06)  全て読む

第2回高校配置計画検討協―道教委 石狩学区 34~37年度 6~7学級調整 中卒者数が年度ごとに増減

公立高校配置計画検討協議会石狩学区  道教委は七月二十七日、TKP札幌ホワイトビルカンファレンスセンターで第二回石狩管内公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。管内中学校・高校の校長、PTA関係者など八十三人が出席。石狩学区...

(2018-08-06)  全て読む

道教委が地域学校協働活動推進会議 基盤整備へ必要なことは 効果的な連携に向け議論

地域学校協働活動推進会議CS連協  道教委は七月三十日、道庁別館西棟で第一回道地域学校協働活動推進会議・コミュニティ・スクール連絡協議会を開いた。本年度の会議のテーマ「地域学校協働活動とともにコミュニティ・スクール(CS)の...

(2018-08-03)  全て読む

改革進捗状況を検証へ 道教委が教員育成協議会開く 志望学生確保の取組推進

第1回道教員育成協議会  道教委は一日、道庁別館で三十年度第一回道教員育成協議会を開いた。管理職の教員育成指標の作成に向けた協議を継続するほか、養成・採用・研修の一体的改革の進捗状況の検証を開始するなど、本年度の協...

(2018-08-03)  全て読む

渡島管内道立学校・市町の文科省・道教委指定事業―渡島局まとめ 「道道徳教育推進校事業」など 各校で31研究事業推進

 【函館発】渡島教育局は、本年度の道立学校や市町立学校における文部科学省および道教委、同局の研究指定校の一覧をまとめた。本年度は、合わせて三十一の研究事業を各校で進めていく。新規では、文科省...

(2018-08-02)  全て読む