ICT活用など提案 道と姉妹友好地域の代表が意見交換 高校生が国際交流の形探る
(道・道教委 2018-08-07付)

道姉妹友好提携地域道内高校生提言
提言する旭川永嶺高3年生の折笠君(右)と立命館慶祥高三年生の前田さん(左)

 道姉妹友好提携地域ラウンド・テーブル・ミーティングが四日、京王プラザホテル札幌で開かれた。道と姉妹友好関係にある六ヵ国・八地域の代表に対し、旭川永嶺高校、登別明日中等教育学校、立命館慶祥高校の生徒が自校の国際交流の取組を発表。「ICTを活用した国際交流」「姉妹友好提携地域の青少年による国際会議やフェスティバルの開催」「姉妹友好提携地域での社会参加」など、新たな国際交流の形を提案した。

 北海道命名百五十年事業の一環として、本道と姉妹友好関係にある六ヵ国八地域の代表者が一堂に会し、次世代に引き継ぐ新たな国際交流の在り方について意見交換を行うもの。

 開会に当たり、道の辻泰弘副知事は「将来にわたり、地域間交流を持続することの重要性について共通認識を築くことができれば」と述べた。

 続いて、旭川永嶺高、登別明日中等教育、立命館慶祥高の生徒が自校の国際交流の取組を発表。

 諸外国の現状や文化を理解し、グローバルな考え方や感性を身に付けることのできる国際交流の大切さを伝え、今後の国際交流の在り方についてそれぞれ提言した。

 旭川永嶺高の生徒は、同世代の若者が平和や環境について国境を越えて討論し、世界に向けて発信する場として、高校生による国際会議の開催を提言。

 登別明日中等教育学校の生徒は、海外の高校生同士が交流を深めることができるグローバルアプリの開発や、札幌市大通公園において、姉妹友好提携地域によるフェスティバルの開催を提案した。

 立命館慶祥高の生徒は、より多くの高校生が国際交流に参加できるよう、スカイプなどのオンラインを活用した交流や、職業選択の幅を広げ、将来のキャリアにつなげるための社会人交流の実施を提案した。

 各校の発表後、旭川永嶺高三年生の折笠恭祐君、立命館慶祥高三年生の前田色葉さんが三校の提言を集約して発表。「今後も国際貢献に向けて、自分たちができることを考え、実行可能な行動につなげたい。私たちの提案がより良い社会につながれば」と期待した。

 このあと、姉妹友好提携地域から各地域の特色やそれぞれの国際交流の取組を紹介。青少年の地域間交流への参加促進などについて認識を共有し、今後一層の地域間交流の発展を目指すなどとする共同宣言「国際地域間交流~次代への継承」を発表した。

(道・道教委 2018-08-07付)

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