北海道１５０年記念式典に併せ各種イベント　子ども民俗芸能全道大会　地域に伝わる踊りなど発表　各ブロックから５団体出演

（道・道教委 2018-08-08付）

　道教委は五日、札幌市内の北海きたえーる水と緑の広場特設会場で道百五十年記念式典に併せて、ほっかいどう子ども民俗芸能全道大会を開いた。道内の各ブロックから五団体が出演し、それぞれの地域に伝わる伝統芸能を発表。子どもたちは、家族や関係者などに日ごろの練習の成果を存分に披露した。

　道教委は二十七～二十九年度の三年間、道内各地で民俗芸能に取り組んでいる子どもたちに発表の機会を提供することによって、地域の文化への興味・関心や郷土愛を育むとともに、次代を担う後継者の育成や民俗芸能の普及振興を図ることを目的に全道四つのブロックで、民俗芸能の伝承講座を受講した子どもたちが習得した民俗芸能を発表する成果発表会を開催してきた。

　北海道百五十年を迎える本年度は、これまでの成果発表会の集大成として、北海道百五十年記念式典に併せて全道大会を開催。道内の各ブロックから恵庭市の恵庭岳太鼓保存会、利尻富士町の南浜獅子神楽保存会、江差町の江差追分踊り保存会、帯広市の大正宮神楽保存会、小樽市の松前神楽北海道連合保存会の五団体が出演した。

　開会に当たり、道教委の佐藤嘉大教育長があいさつ。北海道百五十年事業にふれ「これからは皆さんが新たな歴史をつくっていくとともに、つぎの世代の子どもたちに北海道の歴史や文化を引き継いでいかなくてはならない」と強調。その上で「伝統芸能は、昔から地域で受け継がれてきたもので、ふるさとの歴史や文化を知るために大変大切なもの。この発表会だけでなく自分の町に戻ってからも地域の人たちと一緒に伝統を引き継いでいってほしい」と期待を寄せた。

　このあと、大正宮神楽保存会、恵庭岳太鼓保存会、南浜獅子神楽保存会、江差追分踊り保存会、松前神楽北海道連合保存会の順に演技。家族や関係者、地域住民などに日ごろの成果を存分に披露した。

(道・道教委 2018-08-08付)