道教委が教員人事交流者意見交換会開く　道と北東北３県の違いは　特色ある学校目指し議論

（道・道教委 2018-08-09付）

１０人が参加し、活発に交流した

　道教委は七月三十日、道庁別館で三十年度北東北教員人事交流者意見交換会を開いた。北東北三県からの人事交流者と前年度まで本道から派遣されていた交流終了者合わせて十人が参加。派遣元の県と北海道教育の違いなどについて活発に意見を交わした。

　道と北東北三県は、十六年度から多様な教育実践を経験することによって、教員として実践力の向上を図るとともに、交流の成果を特色ある学校づくりの推進に生かし、各道県の教育の振興に生かすことを目的に人事交流を実施。本年度で十五年目を迎える。

　本年度は、本道から青森県に四人、秋田県に二人、岩手県に四人の教員を派遣。また、青森県から二人、秋田県から二人、岩手県から三人の教員が本道に派遣され、授業改善や指導力の向上を目指し全道各地で取り組んでいる。

　意見交換会は、人事交流者が一堂に会し、人事交流の成果や勤務状況などについて情報交換を行うことで、人事交流の一層の促進を図るとともに、北海道教育の充実・発展につなげることを目的に毎年行っているもの。

　今回は、北東北三県からの人事交流者六人と前年度まで道から派遣されていた交流終了者四人が参加した。

　開会に当たり、添田雅之教職員課長があいさつ。人事交流の趣旨を説明した上で「この人事交流の機会に多くの経験を積み、今後の教育活動の糧としていただくとともに、この交流の成果をより一層教育活動の充実につなげてほしい」と呼びかけた。

　続く全体会では、派遣元の県と北海道教育の違いなどについて意見交換。北東北の教員からは「児童生徒一人ひとりに応じた丁寧な指導が行われている」「“北海道アクション・プラン”による働き方改革が進められており、勤務時間等で負担を感じることが少なく、働きやすい環境整備が行われている」などの意見が挙がった。

　北東北への派遣を経験した教員は「学力向上に向けた教科の研修が多く、授業改善に向けた取組が図られている。また、総合的な学習の時間の取組についても、新学習指導要領に沿って行われていた」「防災教育を中心とした危機管理が充実していた」などと振り返った。

　このあと、校種別部会を行い、人事交流の成果と課題や児童生徒の学力向上への取組、各地域における学校教育への支援体制および取組などについて、活発に意見を交わした。

(道・道教委 2018-08-09付)