第２回高校配置計画検討協―道教委　３４～３７年度に１～２学級調整　帯広柏葉高学級減の影響懸念

（道・道教委 2018-08-10付）

各地域の実情を踏まえ協議が行われた

　【帯広発】道教委は七月二十六日、帯広市内のとかち館で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会を開いた。道教委の担当者がこれからの高校づくりに関する指針の概要や十勝学区の現状などを説明。十勝学区における三十四～三十七年度の見通しについて、「四年間で一～二学級相当の調整が必要」との考えを示した。

　協議会には、十勝管内の市町村長や高校長、市町村教委関係者、小・中学校長、ＰＴＡ会員、市町村商工会会員ら約百三十人が出席した。

　ＰＴＡ分科会に続く全体会であいさつに立った十勝教育局の大橋則之局長は、協議会では三十一年度、三十二年度の計画の変更点など四年間の見通しを説明することを伝え「検討事項に対するきたんのない意見をお願いする」と呼びかけた。

　続いて、道教委高校教育課の手塚和貴主幹と岡本浩一主査が説明。手塚主幹は、三十一～三十三年度の高校配置計画の基本的な考え方などについて説明し、三十三年度には帯広柏葉高校で一学級の減のほか、道立高校十五校で十七学級の減を行うことを示した。

　また、幕別町に新設する高校について「町民からの強い要望があり、普通科三間口の新設校を設置するよう計画変更を行った」と解説した。

　引き続き、三十四～三十七年度の見通しについて、「四年間で一～二学級相当の調整が必要」との考えを示し、「地理的状況から再編が困難であり、かつ地元からの進学率が高い学校においては、地域連携特例校化の検討が必要になってくる」と述べた。

　出席者からは、学級編制基準引き下げの要望や、帯広柏葉高の学級減の影響で「帯広市内の高校が定員割れを起こす」と懸念する声が上がった。

(道・道教委 2018-08-10付)