子どもの体力向上研究推進校―札幌市教委　小・中計４校を指定　検証改善サイクル確立目指す

（市町村 2018-08-14付）

　札幌市教委は、本年度の札幌市研究開発事業「子どもの体力向上」の研究推進校を決定した。北九条小学校、篠路小学校、元町中学校、発寒中学校の四校を指定。各小・中学校が作成した「健やかな身体」育成プログラムについて、指導方法の改善や小・中学校九年間を見通した取組など、健やかな身体の育成に向けた検証改善サイクルの確立に関する研究を進めていく。

　前年度までの全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果で札幌市の子どもは、「運動が好き」「体育の授業は楽しい」など、運動やスポーツをを肯定的にとらえる意識に高まりがみられるため、市教委では「実技調査結果の改善傾向」につながっていると考えている。

　しかし、依然として多くの種目が全国平均を下回る状況にあるほか、全国平均との差が大きい敏捷性や持久力の向上、体力・運動能力向上の基盤となる健康三原則（運動・食事・睡眠）への意識の向上が課題となっている。

　このような状況を踏まえ、市教委では小・中学校における「健やかな身体」育成プログラムの実行と検証、改善にかかる実践研究を推進することとした。

　研究推進校に北九条小、篠路小、元町中、発寒中の四校を指定。

　「課題探究的な学習の充実」「小中一貫教育」を研究の視点に、健やかな身体の育成に向けた検証改善サイクルの確立に関する研究を行う。

　また、研究推進会議を開き、各校の実践内容を交流するほか、「望ましい運動・生活習慣づくりに向けた、子どもの主体的な取組を促す指導の在り方」「小・中学校が連携した健やかな身体の育成にかかる取組の在り方」などをテーマに協議を行うこととしている。

(市町村 2018-08-14付)