２９年度スキーインストラクター派遣事業―札幌市スポーツ局　前年度並みの９３６人確保　中・高できめ細かに指導

（市町村 2018-08-16付）

　札幌市スポーツ局は、中学校や高校にスキーインストラクターを派遣する市立中学校・高校スキー学習支援事業の二十九年度実績をまとめた。実施校は前年度同数の七十七校で、インストラクター派遣数は、四人減の延べ九百三十六人だったが、派遣人数を大幅に増やした二十八年度と同程度を確保。引き続き生徒へのきめ細かな指導に努めた。

　中学校・高校におけるスキー学習では、少子化に伴う指導者の減少などを要因に、スキー学習の実施・継続が難しい状況となっている。このため、インストラクターを派遣することでスキー学習の実施に必要な指導者数を確保できるよう、十八年度から事業を実施。対象は、市立中学校（中等教育学校含む）における保健体育科や特別支援学級におけるスキー学習、市立高校における保健体育科のスキー学習となっている。

　二十三年度は五十七校、二十四年度は七十九校、二十五年度は七十五校、二十六年度は七十七校、二十七年度は七十九校、二十八年度は七十七校で事業を活用した。

　また、二十八年度には生徒一人ひとりによりきめ細かな指導を行うため、インストラクターの派遣基準見直しに着手。指導者一人当たりの持ち生徒数を平均二十五人以下から、平均二十人以下に変更したことで、二十八年度のインストラクター派遣数は前年度比二百七十人増の延べ九百四十人となった。

　二十九年度の実施校は前年度同数の七十七校。延べインストラクターは九百三十六人で、前年度より四人減った。

(市町村 2018-08-16付)