北理研が研究大会・総会 未来を拓く理科教育へ 講演、実践交流などで研鑚(関係団体 2018-08-14付)
約130人が参加し、研鑚を積んだ
【網走発】道高校理科研究会(=北理研、尾崎寿春会長)は一日から三日間、網走市内のオホーツク文化・交流センターで第六十一回道高校理科研究大会兼三十年度総会を開いた。大会主題「未来を拓く理科教育」のもと、約百三十人が参加。講演や研究発表、分科会協議、実践交流などを通して、道内高校理科教育の充実・発展に向け研鑚を積んだ。
大会主題のもと、副題に①科学的な自然観を育成する授業の研究と実践②知識や技能を活用する授業の研究と実践③主体的・対話的で深い学びを重視した探究活動の研究開発④確かな学力を育成する教育課程の調査研究⑤ICTを活用した多様な授業方法の研究開発―の五点を設定。
開会式では、尾崎会長があいさつ。三月に告示された新学習指導要領について、「義務感を背景とするmust、have toの教育から脱皮を果たし、寛容と創造性を背景とするwant toの教育を推し進めていく必要があり、本道理科教育の中核を担う北理研には、これまで以上に大きな期待が寄せられている」と強調。「この大会の成果を各学校にもち帰り生徒に還元することによって、本道理科教育の広さに厚みを加え、ますます充実・発展できれば」と期待した。
続いて、大会委員長を務める遠軽高校の渋川誠人校長があいさつし、新学習指導要領や働き方改革への対応など、大きな変革を迎えていることにふれ、「きょうは、全道から多くの理科の先生が集まっている。一人では解決できないことも、二人、三人と意見を交わし合い、いろいろな方法を考えることで、このような課題にも対応できるのでは」と述べた。
教育功労賞と研究奨励賞の表彰式に移り、教育功労賞で五人、研究奨励賞で三人の教諭などが表彰された。受賞者を代表してあいさつに立った岩内高校の高橋さおり教諭は「今後、この賞に値する取組をしていきたいと思う。先輩の先生方にはこれまで以上に指導していただければ」と述べた。
このあと、三十年度総会を実施。十月から十一月に授業研究会を開催するなどの本年度の事業計画や、予算などを決定した。
総会のあと、知床自然大学院大学設立財団の中川元業務執行理事が「知床の野生生物と保全の取組」と題して講演したほか、カリキュラム検討委員会の報告や理科授業実践交流広場を実施した。
また、物理、化学、生物、地学、理科総合の各分科会に分かれて研究発表を行った。
二日目と三日目は、「現地で見る知床の野生動物とその共存策」をテーマに、知床沿岸と知床五湖周辺を巡検した。
(関係団体 2018-08-14付)
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