共和町北辰小がトンネル工事見学会参加　土木技術の一端ふれる

（学校 2018-08-16付）

　【倶知安発】共和町立北辰小学校（佐藤寛之校長）は七月下旬、後志総合振興局小樽建設管理部が発注した「泊共和線交付金地方道国富一号トンネル工事」の現場見学会に参加した。子どもたちは、普段立ち入ることのできない大規模工事の現場を体感し、土木技術の一端にふれた。

　現場見学会は、現在、共和町内でトンネル工事を進めている岩田地崎・吉本・佐々木特定建設工事共同企業体（伊藤篤所長）が、日ごろ世話になっている地域とのコミュニケーションを深めることを目的に、同校児童を対象に企画した。

　同校の四～六年生二十五人が参加。小学校からバスで国富第二トンネル終点側インフォメーションセンターへ向かった。

　開会に当たり、小樽建設管理部共和出張所の刀祢真二所長は、泊共和線の整備概要を紹介したあと「工事関係で大型車が走っているが、交通安全に気を付けて楽しい夏休みを過ごして」とあいさつした。

　伊藤所長は「見学会を通して、建設業や土木工事に興味をもって、身近に感じてほしい」と述べた。

　引き続き、座学「トンネルができるまで」を実施。若手現場職員が掘削、支保作業、インバートコンクリート作業、防水シート貼り、覆工コンクリート打設に至るトンネル完成までの流れを解説した。

　このあと、バスで国富第二トンネルを走行し、国富第一トンネル仮設ヤードに移動。到着した一行は、そこから徒歩で入坑した。

　坑内では、工事の進め方などを確認。児童たちは「あとどのくらい掘るの」「トンネルの完成はいつ」などと現場職員に質問していた。

　また、濁水処理実験も見学。工事で発生した濁水が環境に影響を与えることなく適正に処理されていることを学んだ。

　帰り際には、伊藤所長が「見学会の思い出に」と用意した定規を贈呈した。

(学校 2018-08-16付)