十勝管内道立学校・市町村の文科省・道教委等指定事業 文科省6、道教委20事業 新規にCS推進体制構築など(学校 2018-08-20付)
【帯広発】十勝教育局は、管内道立学校・市町村における文部科学省や道教委などの指定事業等(六月末現在)を取りまとめた。文科省六事業、道教委二十四事業、管内教育委員連絡協議会一事業。本年度は新たに、文科省の「課題解決型(主体的・対話的で深い学び)に関する調査研究プロジェクト」「コミュニティ・スクール推進体制構築事業」や道教委の「北海道ふるさと・みらい創生推進事業・国際水準GAP教育推進プロジェクト」「グローバル人材の育成に向けた英語力向上推進事業・高校英語力向上事業」「献血に関する授業実践研究事業」などを進め、管内教育の充実・発展を目指す。
指定事業の概要はつぎのとおり。
【文部科学省】
▼教育課程研究指定校事業
▽指定先=30年~―帯広三条高
学習指導要領の趣旨を実現するための学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関し、研究主題を設定して実践研究を行い、その成果を全国に普及し、各学校での指導改善の参考に資するとともに、今後の教育課程や指導方法などの改善に資する。
▼課題解決型学習(主体的・対話的で深い学び)に関する調査研究プロジェクト
▽指定先=30年~―帯広市(柏小)
今後求められる新たな学び(主体的・対話的で深い学び)の指導方法などを確立するため、小・中学校を実践推進校および連携協力校として指定し、関係機関などの協力を得ながら調査研究を行い、教員の指導力向上を図る。
▼道徳教育推進校事業
▽指定先=28年~―音更町(下士幌小)。30年~―中札内村(中札内中)
学習指導要領の趣旨ならびに児童生徒、学校、家庭および地域などの実態を踏まえ、創意工夫を生かした道徳教育の実践研究を行い、その成果を普及することによって、道内の道徳教育の充実に資する。
▼コミュニティ・スクール推進体制構築事業
▽指定先=30年~―清水町、更別村、広尾町、池田町、豊頃町、浦幌町、本別町
地方教育行政の組織および運営に関する法律(地教行法)の改正を踏まえた制度内容の周知や、域内の各地域や学校をつなぐ推進協議会の開催、学校運営の充実に向けた管理職研修などによって、持続可能な推進体制の構築を図る。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=21年~―帯広市、幕別町、本別町。22年~―中札内村、帯広柏葉高、帯広農業高。25年~―帯広工業高、更別農業高。28年~―更別村、大樹町、広尾町。29年~―陸別町、大樹高。30年~―帯広三条高、上士幌高、鹿追高、清水高、芽室高、広尾高、本別高
学校における教育相談体制の充実を図るため、児童生徒の臨床心理に関して高度な専門的知識および経験を有する人材をスクールカウンセラーとして配置し、児童生徒へのカウンセリングや教員および保護者への助言を行う。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=23年~―音更町。24年~―幕別町。26年~―清水町
問題を抱えている児童生徒に対し、教育分野に関する知識に加え、社会福祉などの専門的な知識や技術、経験を用いて、児童生徒が置かれた環境へ働きかけたり、関係機関などとのネットワークを活用したりして、課題の解決を図る。
【道教委】
▼道ふるさと・みらい創生推進事業・国際水準GAP教育推進プロジェクト
▽指定先=30年~―帯広農業高
将来の北海道の農業を支え、地域の農業振興を担う人材を育成するため、国際水準であるGAP認証取得や、地域農産物の国際的な取引に関する指導方法などについての実践研究を行い、成果を全道に広く普及することによって、本道における農業教育の充実を図る。
▼高校学力向上実践事業
▽指定先=28年~―〈推進校〉帯広柏葉高、帯広農業高。〈協力校〉帯広三条高、芽室高
すべての生徒に対し、学力の三要素をはじめとした、これからの時代に求められる力を育成するとともに、高校教育の質の確保・向上を図るために、能力・進路などに応じて、対象や目的を明確にした三つのモデルを設定し、各モデルに応じて、授業や家庭学習などで活用できる実用的な教材の開発や、生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テストなどを実施し、もって、本道の高校生の学力向上を図る。
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業(医進類型指定校)
▽指定先=20年~―帯広柏葉高
将来における地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や、医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努める。
▼高校における特別支援教育支援員配置事業
▽指定先=25年~―上士幌高、更別農業高
高校における特別支援教育の充実を図るため、発達障がいのある教育上特別な支援を必要とする生徒が在籍する道立高校に特別支援教育支援員を配置する。
▼グローバル人材の育成に向けた英語力向上推進事業・U―18未来フォーラム事業
▽指定先=25年~―音更高
高校生などが国際的な視野を広げ、コミュニケーション能力を高めることをねらいとし、ICTを活用して海外の高校などとの交流を行うとともに、授業などで活用できる実践事例集の作成や、実践成果の普及を図るためのU―18未来フォーラムを実施し、本道の国際理解教育および外国語教育の推進に資する。
▼グローバル人材の育成に向けた英語力向上推進事業・高校英語力向上事業
▽指定先=30年~―〈拠点校〉帯広緑陽高。〈協力校〉帯広三条高、鹿追高、芽室高、幕別高、池田高、広尾高
学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した三タイプの学習プログラムの開発を通じ、道立高校などにおける英語の授業の改善・充実を図り、道立高校などの生徒の英語力の向上を図る。
▼献血に関する授業実践研究事業
▽指定先=30年~―更別農業高
将来の献血を支える高校生などの若年層に対して、献血の意義や制度などについて理解を深めることが重要であるため、授業実践校を指定し、科目「保健」などにおいて献血に関する実践研究を行うとともに、その実践例を道内の高校などに普及啓発を図るなどして、高校などにおける献血に関する指導の充実を図る。
▼高校生ステップアップ・プログラム
▽指定先=29年~―本別高
道立高校における不登校や中途退学の未然防止、自殺の予防を図るため、生徒の心の健康にかかる早期の問題認識や援助希求的態度の育成を図る取組、予防的開発的な視点に基づく生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組の実践および教員への普及を図る高校生ステップアップ・プログラムを実施し、その成果などを全道に普及する。
▼小規模総合学科等の新たな魅力づくり推進事業
▽指定先=27年~―池田高。28年~―鹿追高、広尾高。30年~―清水高
小規模となった総合学科などにおける新たな魅力づくりに関する取組を支援し、これからの高校の教育活動の改善・充実を図るとともに、その成果の普及を図ることによって、本道高校教育全体の活性化に寄与する。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽指定先=25年~―大樹町(実践指定校・大樹小、連携校・大樹中)。28年~―帯広市(実践指定校・啓西小、連携校・広陽小、西陵中)
管理職のリーダーシップのもとでの包括的な学校改善を推進することによって、従前の研究成果のさらなる普及に資するとともに、当該校から将来のスクールリーダーを輩出する新たな仕組みを構築する。
▼ほっかいどう学力向上推進事業・授業改善等支援事業
▽指定先=29年~―広尾町(広尾小、豊似小、広尾中)
各管内の学力向上の課題などを解決するため、地域や学校の実情に応じた集中的・継続的な支援を行うことによって、当該地域や学校の学力向上の取組の充実を図るとともに、その成果を普及し本道の児童生徒の学力向上に資する。
▼ほっかいどう学力向上推進事業・小中一貫教育支援事業
▽指定先=29年~―幕別町(白人小、札内北小、札内東中)
中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校九年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業
▽指定先=28年~―「アイヌの人たちの歴史・文化等」実践校・帯広市(花園小)、協力校・更別村(更別小)。「北方領土」実践校・芽室町(上美生小)、協力校・本別町(本別中央小)。「観光」実践校・浦幌町(上浦幌中央小)、協力校・足寄町(足寄小)
道徳、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽指定先=30年~―音更町(下音更小、鈴蘭小)、芽室町(芽室小)、幕別町(白人小)、池田町(池田小)、豊頃町(豊頃小)、本別町(本別中央小)、帯広市(柏小、緑丘小、啓北小、稲田小、豊成小、帯広第四中、帯広第八中、大空中、緑園中)
退職教員や社会人などを非常勤講師として配置し、それらを活用し、理数教育の充実、児童生徒の学力向上に資する。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=30年~―音更町(音更小、木野東小)、幕別町(札内南小、札内北小、白人小)
児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して学校全体の授業改善に取り組む。
▼小学校外国語活動巡回指導教員研修事業
▽指定先=28年~―帯広市(南町中)。29年~―音更町(緑南中)。30年~―幕別町(幕別中)
小学校教員の外国語活動等の指導力と英語力の向上を図ることを目的に複数の学校を巡回し、学級担任とチーム・ティーチングや模擬授業、小学校外国語活動に関する教員研修の企画および教員への指導助言などに従事する。
▼校内研修コーディネーター配置事業
▽指定先=29年~―帯広市(川西小、川西中、大空中)
教員の実践的指導力の向上を図るため、小規模校における若手教員に対する継続的な研修の実施や校内研修体制の改善などを行う教職経験豊かな教員を配置する。
▼地域連携研修
▽指定先=30年~―清水町(清水中)、大樹町(大樹小)、幕別町(忠類小、札内東中)、帯広市(啓西小、啓北小、緑園中)
学校における教育指導の充実に資するため、地域の教育課題に基づいて、教職員が教育実践などの調査研究を行い、地域の複数校が連携して研修活動を実施することによって、学校間の交流・連携の推進を図るとともに、地域における教育活動の充実を図る。
▼特別支援教育総合推進事業・発達障がい支援成果普及事業
▽指定先=28年~―清水町(清水幼、清水小、清水中)、芽室町(芽室小、上美生小、芽室西小、芽室南小)、更別村(更別幼、更別小、更別中央中)、更別農業高。30年~―上士幌町(認定こども園、上士幌小、上士幌中)、上士幌高
発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を目指し、各管内に推進地域を指定し、その取組の成果を広く道内に普及することによって、本道における発達障がいの可能性のある幼児児童生徒への切れ目のない一貫した指導や支援の充実を図る。
▼ICT活用教育促進事業
▽指定先=27年~―豊頃町(豊頃小)
ICTを活用した授業の改善や指導方法の研究を行い、その成果を実践事例集として取りまとめ、配布することによって、全道の各学校におけるICTを活用した授業改善の推進や教育の質の維持・向上を図る。
▼体力ボトムアップ事業
▽指定先=30年~―池田町(池田小)
児童生徒向けの運動プログラムの作成や授業改善に向けた実践研究などを通して、学校、家庭、地域、行政が共通理解のもと、学校等における体力向上の取組の改善・充実や教員の指導力向上を図るなどして、児童生徒の体力向上を推進する。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=30年~―士幌町(下居辺小、新田小)、豊頃小(大津小)
経験豊かな退職養護教諭を養護教諭未配置校へ派遣し、校内での研修や個別の対応が求められる子どもへの対応方法などについて教職員に指導し、子どもたちが抱える現代的健康課題に適切に対応できる環境の充実を図る。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=28年~―音更町(木野東小)、帯広市(若葉小)。29年~―芽室町(芽室西小)。30年~―池田町(池田小)
体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校などに配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援などを行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼子どもの人間関係づくり推進事業・中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=30年~―音更町(下音更小、鈴蘭小、下音更中)
子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図るなど、中1ギャップ問題解消の取組を実施する。
【管内教育委員会連絡協議会】
▼研究実践指定校(地域)事業
▽指定先=29年~―鹿追町(鹿追小)、帯広市(啓北小)
管内教育の当面する諸課題を解明するため、学校または地域を指定し、実践的な研究を進めるとともに、その成果を広く紹介して、管内教育の充実・発展に資する。
(学校 2018-08-20付)
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