空知管内道立学校・市町の文科省・道教委指定事業―空知局まとめ 文科省14、道教委26事業 三笠市でCS推進体制構築事業(学校 2018-08-23付)
【岩見沢発】空知教育局は、三十年度の管内道立学校、市町における文部科学省・道教委の指定事業(七月末現在)をまとめた。文科省で十四事業、道教委で二十六事業を推進。主なものをみると、文科省のコミュニティ・スクール推進体制構築事業として三笠市を指定。道教委では、国際水準GAP教育推進プロジェクトに岩見沢農業高校を指定した。
指定事業の概要はつぎのとおり。
【文部科学省】
▼スーパーサイエンスハイスクール支援事業
▽指定先=岩見沢農業高、滝川高
先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力・技能や科学的思考力、判断力・表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。
▼道徳教育推進校事業
▽指定先=岩見沢市立美園小、岩見沢市立光陵中
道徳教育の充実を図るため、学習指導要領の趣旨ならびに児童生徒、学校、家庭・地域などの実態を踏まえ、創意工夫を生かした道徳教育の実践研究を行う。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽推進地域=夕張市
▽推進校=夕張市立ユーパロ幼、夕張市立ゆうばり小、夕張市立夕張中、夕張高、美唄市立栄幼、美唄市立中央小、美唄市立東小、美唄市立美唄中、美唄市立東中、美唄尚栄高
全道のすべての教員の発達障がいに関する専門性の向上、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談、支援体制の充実を図るため、その取組の成果を広く道内に普及し、本道における発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。
▼切れ目のない支援体制整備充実事業
▽指定先=岩見沢市、栗山町
日常的にたんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な児童生徒の教育の充実を図るため、学校に看護師、准看護師、保健師、助産師を配置・活用し、医療的ケアなどを行う。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=岩見沢市、美唄市、滝川市、深川市、砂川市
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、教育分野に関する知識に加え、社会福祉などの専門的な知識・技術を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援を行うスクールソーシャルワーカーを配置し、教育相談体制を整備する。
▼コミュニティ・スクール推進体制構築事業
▽指定先=三笠市
域内すべての学校において、コミュニティ・スクールを核とした学校・家庭・地域の連携・協働体制を確立し、持続可能な推進体制の構築を図る。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、浦臼町、新十津川町、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、夕張高、岩見沢東高、岩見沢西高、岩見沢農業高、美唄尚栄高、美唄聖華高、長沼高、栗山高、砂川高、深川東高、深川西高、長沼高、月形高、奈井江商業高、新十津川農業高、南幌高
児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識・経験を有する人材をスクールカウンセラーとして公立学校に配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者へ助言などを行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校等の問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。
▼地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業
▽指定先=長沼町
防犯に関する知識を有する人材を地域学校安全指導員(スクールガードリーダー)として委嘱するなど、子どもたちが安全で安心して教育を受けられるよう、学校、家庭、地域社会が一体となって、学校や通学路における子どもの安全・安心の確保に取り組む体制を整備する。
▼教育課程研究校事業
▽指定先=美唄尚栄高
教育課程・指導方法などについて調査研究を行い、学校における学習指導・教育課程の基準の改善を図る。
▼研究開発学校
▽指定先=夕張高
研究開発学校制度を利用し、教育実践の中から提起されてくる課題や、社会の変化・発展に伴って生じた学校教育に対する多様な要請に対応するため、学習指導要領などの現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成・実施を認め、その実践研究を通して新しい教育課程・指導方法を開発する。
▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域学校協働活動)
▽指定先=南幌町、長沼町、栗山町、新十津川町、秩父別町、夕張市、岩見沢市、美唄市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市
学校の教育活動に地域住民の知識・技能を活用する機会を提供することを通して、学校教育の充実、地域の連帯感の育成を図るほか、学習成果の学校教育活動への活用を通じた地域住民のさらなる学習意欲の向上などを図る。
▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(放課後子供教室)
▽指定先=南幌町、上砂川町、長沼町、浦臼町、秩父別町、滝川市、砂川市
小学校区において、放課後や週末などに小学校の余裕教室等を活用して、子どもたちの安全・安心な活動拠点(居場所)を設け、地域の住民の参画を得て、子どもたちとともに勉強やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動などの取組を実施することを通して、子どもたちが地域社会の中で、豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進する。
▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(外部人材を活用した土曜日の教育支援活動)
▽指定先=長沼町、砂川市、歌志内市、深川市
地域の多様な経験や技能をもつ人材・企業などの協力によって、土曜日に体系的・継続的なプログラムを計画・実施する取組を支援し、子どもたちにとってより豊かで有意義な土曜日を実現する。
▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(家庭教育支援活動)
▽指定先=南幌町、長沼町、砂川市
家庭教育支援チームの組織化などによる相談対応、保護者への学習機会や親子参加行事の企画・提供などを通して、すべての保護者が安心して家庭教育を行うための支援活動を行う。
【道教委】
▼道高校学力向上実践事業
▽コアアビリティモデル=芦別高(協力校・英語)
▽ベーシックモデル=岩見沢西高(協力校・現代社会)
すべての生徒に対し、学力の三要素をはじめとしたこれからの時代に求められる力を育成するとともに、高校教育の質の確保・向上を図るために、能力や進路などに応じて対象や目的を明確にした三つのモデルを設定。
各モデルに応じて、授業や家庭学習などで活用できる実用的な教材の開発や、生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テスト等を実施し、本道の高校生の学力向上を図る。
▼高校英語力向上事業
▽指定校=岩見沢西高(タイプ=)、滝川高(タイプ=)
▽協力校=夕張高(タイプ=)、美唄尚栄高(タイプ=)、月形高(タイプ=)、南幌高(タイプ=)、長沼高(タイプ=)、栗山高(タイプ=)、美唄聖華高(タイプ=)、岩見沢農業高(タイプ=)、奈井江商業高(タイプ=)、岩見沢東高(タイプ=)
学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した三タイプの学習プログラムの開発を通じ、道立高校・中等教育学校における英語の授業の改善・充実を図り、本道の高校生の英語力の向上を図る。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽実践指定校=岩見沢市立南小(連携校・岩見沢市立中央小)、岩見沢市立明成中(連携校・岩見沢市立日の出小)、滝川市立東小
学校改善に関する先進事例や優良事例を十分踏まえ、管理職のリーダーシップのもとで全校が一つのチームとなった包括的な学校改善を推進し、「学び続ける学校」のモデルを提示することによって、実践の成果の普及に資するとともに、将来のスクールリーダーを継続的に輩出する仕組みを構築する。
▼「ほっかいどう学力向上推進事業」授業改善等支援事業
▽指定先=上砂川町(上砂川中)、芦別市(芦別中)、赤平市(豊里小)
学力向上の課題などを解決するため、地域や学校の実情に応じた集中的・継続的な支援を行うことによって、当該地域や学校の学力向上の取組の充実を図るとともに、その成果を普及し本道の児童生徒の学力向上に資する。
▼「ほっかいどう学力向上推進事業」小中一貫教育支援事業
▽指定先=沼田町(沼田中、沼田小)
中学校区における目指す子ども像の設定、小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校九年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入・円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=岩見沢東高
将来における本道の地域医療を支える人材の育成を図るため、医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図る取組を実施する。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽指定先=滝川市立滝川第一小、滝川市立滝川第三小
児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して、学校全体の授業改善に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽「学力向上」指定校=由仁町立由仁小、長沼町立長沼中央小、月形町立月形小、新十津川町立新十津川小、岩見沢市立中央小、岩見沢市立志文小、岩見沢市立北村小、赤平市立豊里小、滝川市立滝川第二小、滝川市立東小、砂川市立砂川小、歌志内市立歌志内小、由仁町立由仁中、長沼町立長沼中、新十津川町立新十津川中、美唄市立南美唄中、三笠市立三笠中、滝川市立明苑中
▽「小学校外国語活動」指定校=赤平市立赤間小
理数教育・小学校外国語活動の充実や児童生徒の学力向上を図るため、退職教員や社会人などを非常勤講師として配置する。
▼小学校外国語活動巡回指導教員研修事業
▽本務校=岩見沢市立第一小
▽兼務校=岩見沢市立岩見沢小、岩見沢市立中央小、岩見沢市立南小、岩見沢市立幌向小、岩見沢市立日の出小、岩見沢市立北村小、岩見沢市立栗沢小
巡回指導教員が複数の学校を巡回し、学級担任とのチーム・ティーチングや模範授業、小学校外国語活動に関する教員研修の企画・教員への指導助言などを行い、小学校教員の外国語活動などの指導力と英語力の向上を図る。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=岩見沢市立東光中、岩見沢市立東小、岩見沢市立岩見沢小、滝川市立明苑中、滝川市立第三小、滝川市立東小
子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図る取組を進める。
▼スクールヘルスリーダー派遣事業
▽指定先=岩見沢市立美流渡小、岩見沢市立美流渡中
経験豊かな退職養護教諭を養護教諭未配置校へ派遣し、校内での研修や個別の対応が求められる子どもへの対応方法等についての指導などを実施し、子どもたちが抱える現代的健康問題に適切に対処できる環境の改善を図る。
▼スーパーグローバルハイスクール
▽指定先=滝川西高(アソシエイト校)
高校におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力などの国際的素養を身に付け、将来国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る。
▼グローバル人材育成事業「グローバル語り部」
▽指定先=夕張高
留学経験者・海外勤務経験者による講演などを実施することによって、留学の機運を高めるとともに、国際的かつ幅広い視野をもったグローバルに活躍する人材の育成を図る。
▼就職指導の改善に関する研究
▽指定先=美唄尚栄高
高校における就職指導の改善・充実を図るため、効果的な求人開拓の在り方などについて実践的な調査研究を行い、高校の就職指導の改善に資する。
▼道高校学校サポーター派遣事業
▽指定先=夕張高
学習の定着や学習意欲が十分でない生徒を支援する学校サポーター派遣することによって、学力の向上を図る。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業
▽実践校=雨竜町立雨竜小(観光)、北竜町立北竜中(アイヌ)
▽協力校=岩見沢市立北村中(観光)、美唄市立南美唄小(アイヌ)、砂川市立砂川中(北方領土)
道徳、総合的な学習の時間、特別活動等において、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼国際水準GAP教育推進プロジェクト
▽指定先=岩見沢農業高
将来の北海道の農業を支え、地域の農業振興を担う人材を育成するため、国際水準のGAP認証取得や、地域農産物の国際的な取引に関する指導方法などについての実践研究を行い、成果を全道に広く普及することによって、本道における農業教育の充実を図る。
▼子どもの体力向上ボトムアップ事業
▽指定先=美唄尚栄高、三笠市立三笠小
児童生徒の運動習慣の定着や体育授業の改善に向けた実践研究などを通して、学校、家庭、地域、行政が共通理解のもと、学校などにおける体力向上の取組の改善・充実や教員の指導力向上を図るなどして、児童生徒の体力向上を推進する。
▼学校図書館活用促進事業
▽指定先=栗山町(栗山小)
学校司書や学校図書館担当職員だけでなく、管理職をはじめとするすべての教員の理解を促す取組を進めながら、学校全体での計画的な学校図書館の活用を図る。
▼フッ化物洗口普及事業
▽指定先=管内の幼稚園および小・中学校
知事部局と連携し、「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」第11条の規定を踏まえ、幼児児童生徒にかかる歯・口腔の健康づくりの推進を図るため、学校へフッ化物洗口の導入を促進する。
▼献血に関する授業実践研究事業
▽指定先=三笠高
将来の献血を支える高校生などの若年層に対して、献血の意義や制度などについて理解を深めるため、科目「保健」などにおいて献血に関する実践研究を行うとともに、その実践例を道内の高校、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)に普及啓発を図るなどして、高校などにおける献血に関する指導の充実を図る。
▼学校サポーター派遣事業
▽指定先=美唄市、奈井江町、栗山町、新十津川町、秩父別町、沼田町、岩見沢市、芦別市、歌志内市、深川市
社会人や学生を学校サポーターとして登録し、支援を必要とする市町に派遣することで、授業以外での学習の機会を確保し、児童生徒の学力向上に資する。
▼道家庭教育サポート企業制度
▽指定先=全24市町
家庭教育を支援するための職場環境づくりに取り組む企業などが道教委教育長と協定を締結し、相互の協力の上、北海道における家庭教育の一層の推進を図る。
▼子ども・地域生活習慣向上プロジェクト事業「子ども・地域サポート事業」
▽指定先=南幌町、由仁町、長沼町、月形町、妹背牛町、秩父別町、沼田町、深川市
保護者をはじめとする地域住民が、子どもたちの望ましい生活習慣定着のための取組を企画・実施することを通じ、子どもたちの多様な学びや体験活動に対する意識を高め、望ましい生活習慣の定着に向けた取組の推進を図る。
▼地域人材による家庭教育支援推進事業「家庭教育支援者の養成とネットワーク化推進事業」
▽指定先=岩見沢市
すべての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう、家庭教育ナビゲーターの養成・育成を行うとともに、市町村の家庭教育ナビゲーターを含む家庭教育支援者のネットワーク化を進め、家庭教育支援の充実を図る。
▼公民館的な機能を活用した「地域力向上モデル」構築事業
▽指定先=三笠市
地域の身近な課題について、行政と住民が協働して解決のための方策を検討し、住民自らが主体的に取り組むまでのプロセスの構築や機運の醸成を図る。
(学校 2018-08-23付)
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