石狩管内教育講演会　７４６人参加　人間性知能向上が重要　武蔵野学院大・澤口教授講演

（関係団体 2018-08-28付）

専門的な講演で視野を広げた

　石狩管内教育講演会が八月上旬、江別市民会館で開かれた。管内の教職員や保護者など七百四十六人が参加。武蔵野学院大学・大学院教授で人間性脳科学研究所所長の澤口俊之氏が「子どもの脳をいかに育むか」と題して講演し、子どもの脳を育む上で「ＨＱ（人間性知能）を向上させることが重要」と呼びかけた。

　石狩管内教育講演会実行委員会主催、石狩教育研修センター、石狩管内教育研究会が共催。石狩教育局、石狩管内小中学校長会、石狩管内小中学校教頭会、石狩管内ＰＴＡ連合会、江別市教委が後援。

　講演会は、教育の今日的な課題や教育以外の様々な分野での専門的な講演を聞くことによって、視野を広げ、教職員としての資質を高め、管内の教育に資することがねらい。社会教育との連携を図りながら、専門的な知識や技術について学ぶ機会を提供することで、子どもたちの資質向上に役立てることも目的としている。

　澤口氏は、子どもの脳を育む上で「Ｈｕｍａｎｉｔｙ　Ｑｕｏｔｉｅｎｔ（＝ＨＱ、人間性知能）を向上させることが重要」と自身が提唱する理論を提示。ＨＱが高い人ほど「夢をかなえる可能性が高い」「学力が高い」「出世する」「良好な恋愛と結婚をする」と述べ、ＨＱを向上させる必要性を解説した。

　脳の働きを「場所によって役割が違い、連携し合う点でサッカーチームに似ている」とし、「脳の監督役の前頭前野の能力がＨＱと言い換えられる」と説いた。ＨＱを向上させる方法として、乗馬やピアノのほか、夢や目的、好奇心、探究心をもつことを挙げた。

　参加者はＨＱなど子どもの脳を育む上で重要なことについて理解を深めた。

(関係団体 2018-08-28付)